石巻マンガッタン

今夜は、明日のコンサートに備え、宮城県石巻を訪れています。

東北新幹線で仙台に着く頃、ちょうど車窓から「たいはっくる」が見えました。もうせんくらが終わって1ヶ月になるのだと、時の流れのスピードに驚きつつ、楽しかったせんくらをしみじみと思い出しました。

仙台駅からは初めての仙石線地下ホームへ。待ち時間の約20分、退屈なホームで過ごすのはもったいなかったですが、大荷物なのでおとなしく待つことにしました。

やってきた電車は石ノ森章太郎のアニメキャラがペイントされた特別仕様。ロボコンや009など、懐かしいキャラクターに思わず笑みがこぼれます。

でも車内はかなりの混雑で座れず。初めての風景を眺めるために、せめてドアサイドに陣取りたかったのですが、車両中央に押しやられ、景観を楽しむこともできませんでした。

途中、日本三景に数えられる松島をはじめ、海に沿った見事な車窓が楽しめる場所があり、その辺を通る頃はちょうど夕暮れが美しい時間でしたが、混み合う人の間から、わずかに海面が見えただけでした。残念。

石巻に到着した時には、すでに空は真っ暗。さて、宿に向かうに当たり、駅前で少々方向感覚の調整を。そしてにわかに歩きはじめ、数分後にはフロントに立っていました。いつもの「方向的嗅覚」により、あてずっぽうで歩いたのですが、間違っていませんでした。

コンサートのマネジャーが到着するのは2時間後。少し石巻の街中を散策しようかと思い歩き始めたのですが、予想以上の寒さに途中で断念。最初に目に入った喫茶店に入り、熱いコーヒーを頼みました。これほど寒いのなら、革ジャンかコートを持参すべきでした。

マネジャーと合流し、早速夕食。ホテル近くの牛タン店に入りました。牛タンは苦手ですが、本場ですので一度は冒険してみようと決心したのです。炭火焼を食べてみての感想は、心地よい歯ごたえと、香ばしい炭の香りにより、思いの外おいしく感じました。

また、キンキのことを宮城県では吉次と呼ぶそうですが、その焼き魚もとても美味でした。

ところでマンガッタンとはなんだろうと不思議に思って尋ねてみると、北上川の河口近くには中州があり、その地形がマンハッタンに似ていること、そしてその島に石ノ森萬画館というマンガをテーマにした博物館があることにちなんでマンガッタンというのだと教えられました。

街中にも石ノ森キャラのオブジェが点在していて、なんだかウキウキしてきます。