子どもたちからの手紙

9月に巡回コンサートをした、岩手県と秋田県の学校から寄せられた感想文の束が、今日、私の手元に届きました。

今、まさに私の目の前にある言葉の花束に、私の心は大きく揺さぶられました。そこには子どもたちが私の演奏に触れた時に感じたありのままの思いが綴られており、感想文というよりも魂をしたためた手紙のようです。

たとえば、横手養護学校の皆さんからは、ステキなラベンダー色の画用紙に、当日の写真とともにメッセージが貼り付けられたものが送られてきました。それは今、私の楽器の譜面台に掲げられており、世界的に権威あるコンクールで賞状をもらうよりも、私にとっては価値のあるたからものです。

そこに綴られている言葉。

「からだがたくさんゆれました。あたまがふるえました。」

「からだがどきどきしてとびはねたくなりました。」

「ずっときいていたかったです。」

私がマキシマムの思いで奏でた音楽に、しっかりと応えてくれた子どもたち。またいつの日か、かれらを抱きしめに帰れますように。そう願いながら、かれらのひと筆ひと筆に、私の一音一音を重ねながら、夢のようなひとときを思い出しています。私もずっと弾いていたかったです。

そして、さらに岩手町から、学校での演奏会の様子を紹介した広報誌「マナビィ」が送られてきました。懐かしさでいっぱい。またみんなに会いに行きたいです。