いよいよリサイタル!

仙台クラシックフェスティバルを終えて帰京し、その余韻を味わうゆとりもないまま、リサイタルに向けての戦闘モードに突入しています。

昨晩は自宅に戻ってからブログを書き、シャワーを浴びたらすぐに稽古を始めました。遅い時間ですので、周囲の迷惑にならないよう、軽いタッチで、いつもよりもゆっくり丁寧に弾いて、感覚を体にインプットしていきます。

主に「幕末」を磨きました。せんくらの間はリサイタルの曲を十分には扱えませんでしたので、感覚が鈍っていないか心配でなりません。実際、少々あやしくなっているところがあったので、徹底的に部分練習をしました。

少し気が済んだところで、荷物を入れ替えたり、衣装の準備を整えました。特に、新しい靴には気をつかます。フィット感は申し分ないのですが、プログラムチェンジのシフトや、足鍵盤を演奏する際の細やかなコントロールに差し支えないかどうかは、本気で演奏してみなければ判断できません。迎えた4日の朝。睡眠を取ったのはわずかな時間でしたが、目覚めた時に一瞬どこにいるのか、今がいつなのかわからなくなったので、かなり深い眠りだったようです。

今日は終日エレクトーンシティのスタジオで稽古の予定。迎えの車に荷物を積み込み、渋谷へ向かいました。

1曲につき45分のブラッシュアップ。それ以上の時間はありません。曲によっては10分で済んだものもありますし、45分ではとても足りないものもありました。

午後からは照明の紀平さんがスタジオに入り、演奏を聞きながら照明プランの再確認をしました。狭いスタジオで、聞いているのは紀平さんだけ。そんな環境で愛を爆発させるような音楽をマジメに奏でるのは、かなりキツイです。途中で吹き出しそうになってしまいました。

そして、夕方には作曲家の石田匡志先生がスタジオに。私が演奏する「幕末」をお聞きになるのは、今日が初めて。音間違いの有無を含め、細部に至るまでを作曲家ご本人にチェックしてもらえるのは、ありがたい限りです。

演奏を始めてすぐに音の間違いが見つかりました。この調子では曲終わりまでに数々のミスが見つかるのではないかと不安になりましたが、あともうひとつのミスだけでした。

私のオーケストレーションやテンポ感、抑揚などを含め、作曲者自身からOKをいただき、私も初めてホッとすることができました。あとは明日の本番でよい演奏をお届けすることです。

さあ、いよいよ明日がリサイタル。一年で最も特別なステージです。「やれることはやった」と自負していますので、残りは運が私にほほ笑むかどうかです。

気持ちが本番モードになり、全身にエネルギーがみなぎれば、きっとよい演奏になることでしょう。ただ、心配なのは、憔悴しきっている体力をどこまでリカバーできるかです。

正直、ベストコンディションとは程遠い状態ですが、こうした状態で一定以上の成果をあげてこそプロフェッショナルですから、巧みにセルフコントロールをして、ベストな演奏をお届けします。どうぞご期待下さい。

(トップ写真は、2009年4月、カザルスホールでのリサイタル)