印象派的レジストレーション

「せんくら」でのご披露予定のドビュッシー2曲。
「月の光」も「ゴリウォーグのケークウォーク」も有名な作品なので、耳馴染みのある方が多いと思います。

普段はピアノで演奏されるこれらの曲をエレクトーンで弾くには、ちょっとした工夫が必要。その工夫次第で聞き映えが大きく異なりますし、弾く時の思い入れをも左右するので、準備には気を遣います。

今日はこの2曲と、リサイタル用の「アランフェス協奏曲」のレジストレーションデータを作成しました。アランフェスはオーケストラスコアに基づいて演奏するので、よほど感性が閉じている時でない限り、コツコツとデータ作成をすればそれなりのものが出来上がります。

でも、ドビュッシー2曲は、私自身がピアノで演奏することに慣れ親しんでいるので、エレクトーンならではの演奏に仕上げるとなると、単純には進みません。

直感的なインスピレーションで音色作りを進めていくのですが、途中で気に入らなくなってご破算にすることしばしば。やっとそれなりに気に入ったものが出来たとしても、翌日に聞いたらやっぱりボツにしたくなったりと、小品なのに大作以上に手間暇が掛かります。

しかも、だんだん下品になっていくような気がするのは、アイデアが行き詰まっている証拠。今日は断念しようかとも思いましたが、網走の「デリカップ」で購入したコーヒーをいれてブレイク。だいぶリフレッシュしましたので、再度取り掛かろうと思います。

今日は結局会話をすることのない一日でした。人とのコミュニケーションはメールのみ。ある意味、便利な時代だと思います。私は電話がとても苦手なので、電話で話すのは、自分自身がとびきり調子のよい時か、背に腹は代えられない緊急事態に限ります。

玄関先で珍しい訪問客に出会いました。

見事に葉っぱの擬態をした「アカエグリバ」です。カメラを近づけると、わずかに足を動かしているので、元気な様子。こんな都会にも珍しい昆虫が生活しているのだと思うと、私もたくましく生きなければと意欲を新たにしました。

さて、そろそろ楽器に向かい、音色の絵の具を使って描いてみようと思います。