星空コンサート 最終日

多摩六都科学館で開催された3回の星空コンサートは、30日に最終回を迎えました。
たった3回ではありますが、1回ごとに違いがはっきりと出て、それぞれに思い出に残るイベントとなりました。

最終回の今日は、総合的な出来栄えでいえば、やはり慣れてきたこともあって一番スムーズだったと思います。ハプニングがあっても、スタッフ全員が落ち着いて対応しましたので、流れが大きく損なわれることもありませんでした。

今日、一番のハプニングは、MANOIが調子に乗り過ぎて、舞台から転落したこと。身長の3倍もある高さから勢いをつけて落下したので、人間ならば重傷を負っていたことでしょうけれど、MANOIはそのまま最後までステージを演じきりました。

終演後に主治医が診察したところでは、肘や足にねんざが見られるとのこと。さすがに自然治癒力はありませんので、手厚い看護と十分な治療が必要なようですが、きっとすぐに快復するでしょう。

今回の星空コンサートでは、エレクトーンに一番スポットを当ててもらったので、お客様にエレクトーンの醍醐味や、音楽から感じとれることのいろいろを知ってもらう、いい機会となりました。

振り返ってみると、公演時間が限られていたので、伝えたいことの半分も表現できなかったのですが、実は私がもっとお客様に伝えたかったのは、裏方スタッフたちの努力です。

たとえばMANOIの動きひとつにしても、吟味を重ねて複雑なプログラミングをしたエンジニアさんがあってこそ実現しましたし、ドームを彩る映像の数々や星空も、解説員さんたちが徹夜をして準備をし、本番中も神業的なコントロールをして映し出していました。

エレクトーンの下準備も楽ではありませんし、ギリギリまで工夫を重ねるのは他の皆さんと同じですが、音楽イベントに慣れていることもあり、今回は「私が一番、楽をした」のかもしれません。しかも「おいしいとこ取り」で、申し訳ないくらいです。

それでも、不平を微塵も見せず、終始音楽が最高の響きでお客様に届くよう、演出面でしっかり支えて下さったスタッフの方々には、心より感謝しています。

そして、手拍子やクイズで協力したり、好奇心のソウルパワーを私に送って応援してくれたお客様にも、ありったけの気持ちで「ありがとう!」と伝えたいです。初めてのお客様にもたくさん出会うことができて、とても嬉しく思いました。

今年は首都圏であと2か所のプラネタリウムコンサートがあります。詳細は改めてご案内します。