龍譚 at ザ・ナハテラス

大阪のホテルを早朝に出発し、伊丹空港からの1便で那覇に向かいました。
定刻通りに出発したものの、強いジェット気流の影響で、約30分遅れての到着。
約束に間に合うか気をもみながら、ロビーで出迎えたショーファーとともに、那覇での定宿まで急ぎ、なんとか予定を崩さずに済みました。

久しぶりの沖縄ですが、あいにくの曇り空で南国らしさは半減。しかも那覇は大都会なので、リゾートのような開放的な気分には及ばず、むしろ昨日までいた香川の方が、おおらかで清々しい印象がありました。
やはり、日差しがあるとないとでは、大違いです。

最近は、沖縄を訪れる機会が減り、年に1回程度のペース。
ほとんどの場合は仕事関係なので、リゾートまで足を延ばすことは稀です。
那覇での宿泊は、自分でチョイスできる限り、いつもナハテラス
リージェント沖縄として開業した当時から愛用しており、私が世界で最も好きなホテルのひとつです。

たまにしか来ない私なのに、スタッフのほぼ全員が私の顔を覚えていますし、ひとりひとりがそれぞれの親切さで接してくれるので、いわゆるマニュアル的な通り一遍のサービスに終わらないところが気に入っています。

たとえば、昨日のコンサートでもらった花束を見たスタッフは、頼む前に適当な大きさの花瓶を用意してくれましたし、それにハサミやビニール袋なども添えてありました。

夕食の予約をした際のこと。鉄板焼を希望すると「鉄板焼のご利用はお久しぶりですよね」との反応。尋ねれば、過去に私がどの店で何を食べたのかまで、記憶していました。

なので、このホテルでは、どこにいても一切名乗る必要がありません。それが心地よさの一番の理由です。

さて、予約した「龍譚」ですが、この店はホテル棟の離れになっていて、リゾートの雰囲気があります。

宴会などで利用できる個室もありますが、鉄板焼のカウンターはわずか16席。そのほとんどが埋まり、賑わっていました。

コースは8,000円から25,000円まで、幅広く用意されていますが、東京の同クラス店舗と比較すると格安です。
今日は4月のプロモーションコース「若夏(わかなち)」14,800円を注文しました。

サービススタッフは全員若いのですが、手順やタイミングをよく心得ており、何と言っても丁寧で謙虚なので、不快に感じる要素がまったくありません。
シェフたちは、調理中の真剣なまなざしと、客と会話中の笑顔のギャップがまたいい感じです。

料理は、先付に始まり、造り、活オマール、野菜焼、サラダ、近江牛(150グラム)、ガーリックライス(500円追加)、デザートと続きます。牛肉は2度に分けてサーブしてくれるので、目の前で冷めてしまうことがありませんでした。

食事を終えて店を出ると、シャツだけでちょうどいい感じの気温だったので、しばらく誰もいないプールサイドでくつろいでから部屋に戻りました。

鉄板焼の後は、服ににおいが染み付きますよね。
そう思って、自分ですぐに洗える服装で出かけたのですが、部屋に戻ってみてびっくり。ほとんどにおいがついていません。
それだけ排煙がしっかりしているのでしょう。これならちょっとめかしこんで出かけても大丈夫ですね。