コンサートで会いましょう
喜怒哀楽トップページへ

2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2003年6月21日

東京プリンスホテル Twin Room A type
楽-2 プールはおいくら?
客室から望む日の出前の風景
東京都内には数多くのプリンスホテルがあり、赤坂や六本木など、それぞれにロケーションをイメージしやすいネーミングになっているが、ここは東京プリンスホテルと、都市を代表する名前がついている。客室備え付けのプリンスレジャーブックでは最初に登場するホテルであり、プリンスのフラッグシップ的な位置づけになっているようだ。通りから正面玄関まで、都内でも他に例を見ないほどに立派なアプローチを持ち、平面に木々に囲まれた駐車場を設けているなど、広い敷地を贅沢に使えるというのは素晴らしいものだ。

しかし、ホテルの建物はかなり古くなってきた。全館に少しずつ手を加え、改装を進めてきたが、まだ全体的にくたびれてきたという印象が残っている。その一方で、昔の建物ゆえに今ではできない贅沢をしている部分もあって、そのあたりはそう気安く改装して欲しくないという気がする。

利用した客室は、広いタイプのツインルーム。このタイプはすべて正面玄関側を向いている。ホテルが建築された時代を考えれば、かなり贅沢な広さを持った客室だと言えるだろう。ベージュ系で重厚感さえあったエレベータホールとは打って変わり、室内は淡い色調でまとめられ、ローズピンクのソファだけがひときわ存在感を示しているが、しみじみ見てみると、壁紙やヘッドボードなどに、プリンスホテルらしいセンスの柄が使われているのがわかる。

窓は大きくないが、開閉可能なので、外の空気を存分に取り入れることができる。この日すでに屋外プールの営業が始まっており、真夏のような暑さだったため、プールサイドは賑わいを見せていた。窓を開ければ、眼下のプールからの歓声や活気をも感じられる。また、カーテンとは別に襖代わりの引き戸があるので、完全に遮光することも可能。エアコンの噴出し口も窓のところにある。窓際に設置されたライティングデスクには、高速インターネット接続のケーブルが引かれていて、24時間につき1,500円で利用可能。今や客室の必需品になりつつあるが、もう少し手頃な価格になることを期待する。

ベッドの寝具には、今では珍しくなった毛布を使っており、箱崎のロイヤルパークホテル同様に、毛布の両面にシーツをあてがって丁寧に仕上げてある。チェックインしたときにはこの状態になっており、室内にはベッドカバーがどこにもしまわれていなかったので、もうベッドカバーは使っていないのかもしれない。冷蔵庫は空。家具はどれも真っ白に塗られているが、シンプルな中にもちょっとした主張のあるデザインだ。かといって、特別目を引く品物というわけではない。なんとなく、変わり者の寄り合いみたいな雰囲気で面白い。

バスルームはスタンダードなサイズだが、床を石張りにして頑張っている。壁紙は、田舎っぽい花柄のビニールクロス部分とタイル部分があるなど、変化をもたせている。アメニティは比較的充実している方だろう。タイルは4種類あって、それぞれが2枚ずつ用意されているが、バスローブは備えていない。

プールを見下ろしながら、宿泊客はいくらで利用できるのだろうかと思い、室内の案内にくまなく目を通してみたが、どこにも見当たらない。館内に置かれていたプールのパンフレットにも、ビジター料金やシーズンパスの案内はあるが、宿泊客向けの料金表示はなかった。ウェブサイトも見たが、やはり記載がない。よそのプール付きプリンスのサイトには、すべて宿泊客向けの特別料金の設定があり、それが明記してある。

もしや、このホテルでは宿泊客であろうともビジター料金と同じ、つまり週末なら5,000円の入場料を払わないと泳げないのかと思う以外になかった。しかも、デッキチェアを使うには別途料金が掛かるなど、丸一日プールで過ごさなければ、割が合わないような設定になっているので、ちらっと泳いで見るかという気軽さで利用するのはもったいない。後になって問い合わせてみたところ、宿泊客ならば1,000円で利用できるとの回答をもらった。であれば、結構手頃な価格なので、次に機会があれば利用してみたい。

フロントのサービスは丁寧で、とても感じがよかった。出発もスムーズだった。しかし、チェックアウト後の荷物の取り扱いについて、ちょっとした疑問が残った。通常、アウト後の荷物はベルが管理する場合が多い。しかし、ここではベルからクロークへと引き継がれるようで、クロークの預かり札を渡された。クロークまではベルガールが運んでおいてくれるという。食事を済ませて、荷物を受け取ろうとクロークに行き、預かり札を差し出すと、荷物がカウンターに運ばれ、カウンター越しに受け取った。

そこからが面倒だった。ベルが管理してくれれば、そのまま正面玄関まで扱ってもらい、車に載せるまでを手伝ってくれるので安心だ。しかし、クローク係はカウンターの外にはでないので、あとは自分で運ばなくてはならない。荷物を正面玄関に置いたままにして車を取りに行くわけにもいかず、結局、自分で重い荷物を持って駐車場まで行かざるを得ないことになる。駐車場が無料なのはありがたいが、これには参った。

室内の様子 ホワイト系にまとまった室内

バゲージラックとテレビキャビネット ライティングデスクとチェスト

バスタブ ベイシン

客室廊下 エレベータホール

プールはオーソドックスな形だが賑わいを見せている 正面玄関前の広大な敷地

2003年6月22日
東京プリンスホテル 和食「清水」
喜-2 韃靼蕎麦定食
ロビー奥の建物裏手に、いくつかのレストランが集まっている。そのうちのひとつが和食を扱う「清水」だ。店先では、テーブル席やカウンター席の好みを聞かれ、希望のセクションに案内してもらえる。この日の目当てはあらかじめ韃靼蕎麦定食に狙いを定めていたので、テーブル席を希望した。店内は広く、テーブルの配置にも十分なゆとりを確保している。窓際のテーブルからは、ちょっとした石の池を設け、そこに鯉が泳いでいるのが眺められる。鯉たちは威勢がよく、飛んだり跳ねたりを見せてくれていた。上空に目をやれば、文字通り天空にそびえ立つ東京タワーの勇姿が近くに迫る。地方からのゲストには、東京にいるという実感を十分に味わってもらえそうなシチュエーションだ。

韃靼蕎麦定食は、とてもヘルシーな内容で、カロリーも非常に控えめなのがうれしい。まるでウコンの茶のように、鮮やかな黄色をした韃靼蕎麦茶もついてくる。蕎麦そのものは、もっと味が濃いのかと思っていたが、想像よりはずっとあっさりとしており、粘度やコシも想像とは違っていた。この内容で、2,500円はリーズナブルだと感じた。また、サービスはよく気が付き、品もあるので、安心して利用できる店だ。

[東京プリンスホテル] 000316

Y.K.