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2004.10.12.(火)

ホテルサンルート品川シーサイド Corner Twin
Hotel Sunroute Shinagawa Seaside
楽-2 海から遠いシーサイド
エレベータホール
りんかい線の品川シーサイド駅に直結した複合施設「品川シーサイドフォレスト」にある品川シーサイドイーストタワーの16階から22階に、ホテルサンルート品川シーサイドがオープンした。これだけシーサイド、シーサイドと繰り返すと、かもめが飛び交い、夕日に染まるロマンチックな砂浜なんかを思い浮かべたりするが、そんなイメージとは程遠い。シーフォート同様、運河沿いにあるだけで、広大な海に面しているだけではない。まぁ、品川の海側という解釈を求めたネーミングなのかもしれないが。ついでに言えば、フォレストというのもピンとこない場所だ。

とは言え、イオンショッピングセンターや飲食施設などもあり、周辺は便利で多少賑やかだ。渋谷やお台場、舞浜には短時間で行けるので観光にも便利だが、東京駅や品川駅に行くにはちょっと不便な気がした。目の前をモノレールが通過しているのにそちら向きの看板やロゴサインがないなど、PRが下手な印象もあった。

りんかい線のホームから16階のロビーへは、エスカレータとエレベータを乗り継いで、結構複雑なルートを経由するだけでなく、時間も要した。ロイヤルパークのような地下鉄直結の手軽さとは少々勝手が違うが、とはいえ、濡れずにアクセスできるのはありがたい。

地上のエントランスといい、16階ロビーといい、インテリアデザインは、サンルートという名前から想像するよりも、非常に洗練されている。ロビーにはラウンジと創作料理店があり、フロント周辺もベイエリアの景観を望める眺望と、洒落たインテリアでビジネスホテル以上の雰囲気を演出し、これまでのサンルートのイメージを大きく変えようとしている。客室階へ向かうエレベータの位置がややわかりにくかったが、エレベータホールや客室階廊下の雰囲気は悪くない。

今回利用したのは32平米のコーナールーム。扉を入ると細い廊下があって、部屋を回りこむようにして居室に至るところだけは、フォーシーズンズ丸ノ内に似ている。その廊下部分にクローゼットと冷蔵庫があるのだが、照明が足りず薄暗い印象。窓はワイドな面と、サイドの細い面とで2面あるが、ワイドな方が圧倒的な存在感がある。だが、腰がやや高いのでそれほどダイナミックには感じないし、肝心の眺めもさして魅力的ではない。正面を見ればベイエリアらしさもあるのだが、ちょっと斜めに目をやると、隣接するビルが立ちはだかっているし、ガラスの汚れも気になった。

ベッドは120センチ幅が2台、ワイドな窓の方を向いて並ぶ。実際の寝心地はいまひとつだが、2種類の枕や3つのクッションを添え、カジュアルな中にもスタイルを演出している。細い窓に面したところには楕円形のデスクが置かれ、そこに黄色いイスが2脚並んでいる。デスクにはパソコンを兼ねた液晶テレビが載り、インターネットも自由に使えるのだが、作業をするには狭いデスクだし、お茶を飲むにしてもデスクに向かって並んで座るというのは妙な感じがするので、この配置はいただけない。

バスルームは3.2平米のユニット。モノトーンのコントラストが今風のバスルームで、シャワーが強力で気持ちいいし、アメニティもコットンやブラシなどそこそこ揃う。しかし、これで全体が32平米という割りには狭苦しい。特にくつろぐためにスペースがデスク周りだけでは手狭だった。そんな時、役に立ったのが16階のラウンジだった。いつでもほとんど貸切状態なほどガラガラで、自分のリビングのようにくつろげる。様々な洋書や写真集が置かれているので、それを手にとってめくるのもいい。手ごろな料金でスタイリッシュな時間を過ごせるホテルだが、日曜日の宿泊が特にリーズナブル。

バスルーム前から室内奥を見る 室内奥から入り口方向を見る

テーブルはこれだけ 冷蔵庫とクローゼット

ベイシンとトイレ バスタブ

ワイドな窓にはビルが迫る リビング代わりのラウンジ

ロビー ラウンジの脇の通路

[ホテルサンルート品川シーサイド]

Y.K.