クリスマスコンサート 神田将のエレクトーン 山口

山口のラ・フランチェスカで、昨晩の演奏会の余韻そのままに目覚めた朝。天気も回復し、いい一日になりそうです。その爽快な気分をさらに高めてくれたのが素晴らしい朝食でした。ブッフェが主流の今、丁寧に一皿ずつサービスされる朝食は貴重。朝からしっかりパワーをもらいました。

朝食のレビューは、いずれ喜怒哀楽で。食後は庭先を散策。いろいろな花が咲いていて、見慣れた花も、雨に濡れていつもと違う表情を見せてくれます。

いつもよりゆったりとした朝を過ごしてたら、迎えの時間が迫っていることに気付き、慌てて支度。実行委員の皆さんは今朝も元気です。会場となる旧県会議事堂では、8時過ぎから準備が始まり、私が到着した時には、すべてのセッティングが整っていました。

早速リハーサル。4月以来の来館ですが、やはり響きのいい空間です。二度目ともなれば、わずかながらも気持ちにゆとりが生まれ、初回よりも空間美や建物のもつ気を感じながら演奏できます。

ひたすら弾き続けて、2時間半。やっと私の音楽が空間と溶け合うようになってきました。最後の詰めまで粘って、ディテールを意識した丁寧な演奏を目指します。

リハーサルを終えたら、静寂を求めて会場周辺を歩きました。濠では二羽の白鳥がゆったり優雅に過ごしています。気ままなように見えて、全周囲を警戒しているに違いありません。その振舞いをお手本に。

会場に戻ると、子どもたちのハンドベル楽団がリハーサルをしていました。演奏会のオープニングにクリスマスソングを披露してくれるのだとか。ピュアでまっすぐな響きが聞こえて来ます。

その間に身支度を整え、出番を待ちます。今日も満場のお客様をお迎えしていますので、ご期待に応えられるよう、気持ちを引き締めて。

開演時間。司会と実行委員の挨拶の後、子どもたちのハンドベル。サンタ風の衣装がとてもチャーミングでした。そして私のステージがスタートします。

今日のプログラムは、私が死ぬ気で弾ける曲だけを集めました。リサイタルと同じくらい濃厚です。演奏には一瞬の気の緩みも許されませんし、お聞きになる方々にも高い鑑賞能力が求められます。

全曲弾き終えたのは1時間50分後。休憩なしですから、聞く方も大変だったと思います。最後までよくお付き合いいただき、光栄でした。特に今日のモルダウは今までで一番よかったと思います。

今日もまた、自信をひとつ重ねる経験ができました。会を支えてくれたすべての皆様に感謝しています。さて、これから終演後レセプションに行って来ます。