霞町音楽堂「奇跡のコンチェルト」シリーズvol.6は、ギタリストの河野智美さんをお迎えし、大喝采の中、終演いたしました。
vol.5チェリスト古川展生さんとの会を体調不良で欠席するご迷惑をお掛けした後の公演でしたので、なんとしても成功させたいと奮起しましたが、関係者各位の皆さまと、熱烈なお客様の支えがありましたおかげで、記念に残る一夜を飾ることができました。改めまして感謝申しあげます。
河野智美さんとは今回が初共演でした。これまでギター界の名手とご一緒する機会に恵まれて来ましたが、すべて男性の奏者でしたので、女性奏者は河野さんが初めてです。
男女差を語るのはよろしくないとされる昨今ではありますが、やはりそれぞれに良さがありまして、河野さんとの共演は、まるで未知の楽器に出会ったような新鮮さが感じられました。温もりのある優しさとでも言いましょうか、これはなかなか男性には醸せないと、男の私自身が感服した次第です。
ギターの故郷はスペイン。あのさらりとした気候を思わせるギターの音色は、どの世界の音楽にもスペインの薫りを纏わせる力を秘めています。
というわけで、この日のテーマは「スペインの風」といたしまして、押し付けがましくならない程度にエスパニョールな雰囲気を演出しました。
河野さんのギター独奏は、ギター好きでなくても誰もが親しめる名曲中の名曲を弾いてくださいまして、これがまた実に素晴らしく心地よい時間でした。私も楽屋で休んでいるのがもったいなくて、客席の後部に立って全曲を堪能しました。
メインのコンチェルトは「アランフエス協奏曲」。とみに有名な第2楽章だけでなく、草原を駆け抜けるドライブのように爽やかな第1楽章と宮廷舞曲風のエレガントな第3楽章も通して演奏しました。
非常に親密なアンサンブルに仕上がったのは、霞町音楽堂という空間ならでは。満席のお客様との一体感も最高で、きっと皆さまも演奏に加わっているような気分を味わってくださったのではないでしょうか。
このように、コンサートホールとはまた違った角度で音楽に触れ、奏者の息遣いの内部から景色を眺めるという体験が当たり前のように存在するのが霞町音楽堂です。でも、この当たり前は、実はとても特別なことなのです。
「奇跡のコンチェルト」シリーズはまだ第1シーズンの折り返しに立ったばかりで、これからもまだまだ続きます。
次回はチェリスト海野幹雄さんをお迎えします。どの回も見逃すなんてもったいなさすぎるので、ぜひ40席限りのプラチナチケットをお早めに手に入れてください。
なお、延期となっているチェリスト古川展生さんをお招きしての公演日程は、現在調整中です。決まり次第、ご案内いたします。






