姫路での4日間

先週末は姫路で4日間を過ごし、合唱の稽古や演奏会、旧友との再会と、充実した時間を持つことができました。

初日は6月17日に予定しているミュージカルコンサートの合唱稽古。姫路城にほど近いカトリック教会をお借りして、昼夜二回の稽古に励みました。エレクトーンを持ち込んで合わせるのは今回が初めて。こういう時はもったいぶらずに本題に入るのが効果的ですので、発声練習が済んだところで、いきなり一緒にやってみました。

エレクトーンの音色に初めて触れる人もいるので、うまくいかない部分もあるかと予想していたのですが、皆さん色彩豊かなエレクトーンに気持ちを高めてくれて、たちまち勢いとうるおいのあるステキなアンサンブルになり、私の方がびっくり。合唱指導の先生陣も豪華な顔ぶれで、たいへん丁寧かつ楽しい、そして「なるほど、そうだなぁ」と深く頷ける内容。こんな合唱団なら私も歌ってみたいと思うほどです。

夜の稽古の後は、深夜まで主催役員の皆さんと作戦会議。ステージのレイアウトや、動きの内容などを決めていきました。6月17日に向けて非常に盛り上がっております。おおいに期待してください。

翌日は日中フリーだったので、文化堂さんにお邪魔してひたすら自分の稽古をさせてもらいました。店頭にあるガラス張りのレッスンルームを拝借。外から見えないスタジオと違って、終始人目を感じながらの稽古でしたので、常に背筋が伸びた感じで本番に向けたいい稽古ができました。

夕方からは車で1時間ほどの宍粟市へ。こちらでは第九の稽古です。まだ合唱団の稽古が始まったばかりですので、エレクトーンは持ち込まず、挨拶と見学のために参加しました。昨年の第1回目が大成功でしたので、今年もよりよい演奏会にしたいと張り切っています。

同じ播州でも、前日の姫路とは合唱団の雰囲気がだいぶ違います。まるで親戚の集まりのような親しみ。一切の気取りが必要ない、安らぎの場です。遠方より参加してくれることになった他県のメンバーのことも、新たに嫁が来たというような温かい雰囲気で迎えていたのが印象的でした。

こちらも稽古後は作戦会議。第九の前に来る第1部をどのようにするかが課題で、あれこれ頭を悩ませましたが、ついに素晴らしいアイデアが浮かびました。こちらもたいへん楽しみです。

3日目はいよいよ演奏会。姫路で70年以上の歴史を誇り、地域に長く愛され続けている楽器店、文化堂でのエレクトーンコンサートです。私にとっては今年唯一のサロンコンサート。気軽に身近にがテーマですので、30人~40人くらい集まってくれたらいいかなと思っていたのですが、定員の80人を大きく上回って120人も集まってくださいました。せっかくお申込みくださったのに、チケットをお求めいただけなかった皆さまには、たいへん申し訳ありませんでした。

お客さまは、エレクトーンを熟知していて更に探求を深めたい人から、今回初めて聞くという人まで、幅広い顔ぶれ。そのどちらにも満足してもらえるよう、ベーシックな話からコアな話まで、バランスよく話題にするよう心掛けました。演奏曲はオールクラシック。10人の作曲家による10作品を取り上げました。前半はよく知られた人気作品を、後半は通好みの大作を。エレクトーンって面白いねというところから、緻密な音楽表現をどのように実現するかまでを、一気に駆け抜けた2時間でした。

終演後は、姫路労音の事務局でレセプションパーティ。ずらりと並んだメンバー自慢の手作り料理に舌鼓。私はというと、3日間のフル稼働ですっかりガス欠なのに、よくしゃべりよく笑いました。姫路労音にはエレクトーンがありますので、盛り上がって来たところで、菊池玲那の伴奏でみんなで歌を歌ったり、私が弾いて合唱団員がサウンドオブミュージックを披露したりと、楽しい時間を過ごしました。

ミュージカルコンサートは6月17日姫路市民会館、第九コンサートは8月19日宍粟市山崎文化会館です。来年秋には加古川第九がありますし、これからまだまだ播州の皆さんとの交流が続きます。こんな輪に入ってみたいなという方がいらっしゃいましたら、ぜひ飛び込んでください。熱烈歓迎いたします。