ニューイヤーリサイタル

本年の演奏は品川プリンスホテルでのニューイヤーリサイタルでスタートしました。昨年に続き2回目の出演ですが、新年ということもあり、初心に戻り、フレッシュな気持ちでステージに臨みました。素晴らしいお客様と、熱心なスタッフに恵まれ、気持ちのよいスタートとなり、今年一年に大きく期待が膨らみます。

昨年は2日の午後、一回の公演でした。ニューイヤープランでご宿泊のお客様が対象で、2日にチェックアウトなさるお客様にもご出発前にお聞きいただけるよう14時の開演でした。今年は同じく2日でも夜の設定で、お食事の時間と重ならないよう、2回のステージを設けました。

例年、大晦日や元旦は全館がほぼ満室となるそうですが、2日になると急に静かになるとか。すでにチェックアウトされたお客様も多く、どれだけ集まっていただけるのかわかりませんが、午前中から開場直前まで、音響や照明の調整とともにリハーサルをおこない、満を持してお客様をお迎えする準備が整いました。

ホテルスタッフの出迎えで、次々と客席に集まるお客様。オンタイムで開演すると、90分はあっという間でした。効果的なライティングに助けられ、一歩踏み込んだ表現ができたように思います。また、昨年も感じましたがニューイヤープランでお泊りのお客様は、音楽の聴き方にも慣れていらっしゃいます。それは気の合う友人と対話をしているようなスムーズさを感じさせ、弾き手のよい面と潜在力をぐっと引き出してくれるのです。

あっという間に感じたにせよ、弾いてしゃべっての90分オンステージは、決して楽なものではありません。セカンドステージまでは1時間のインターバルがあるものの、お客様と少しお話ししているうちに、気づけば次の開場時間が目前という慌ただしさです。すでにスーツはびしょ濡れなので、別のコスチュームに着替えて2ステージ目へ。体力的には厳しいですが、同一プログラムなので気は楽です。

どちらにもベストを尽くしていても、2ステージ目の方が好調なのはもっぱらラパレット時代から。1ステージ目での反省もすぐに盛り込めるので、経験としても貴重です。お客様にもホテルの皆さんにも喜んでもらえて、いい一日でした。

帰宅して体重計に乗ったところ、朝に比べて3.7kgも軽くなっていました。ほとんどが水分でしょうから、かなり体が乾いたということですね。終演後はオレンジジュースなど、柑橘系果汁が無性に欲しくなります。ビタミンも切れるんでしょうかね。ガブガブ飲んで、母手製のおせちを食べ、すっかり満腹になって再度体重計へ。それでも、朝より2.9kg軽いままです。この勢いで3月1日のリサイタルまで駆け抜けたいと思います。ぜひリサイタルも聞きに来てください。よろしくお願いいたします。