仙台クラシックフェスティバル2019

仙台クラシックフェスティバル出演のため、3年ぶりに仙台を訪れました。エントリーするのは9回目。今年は10月4日から3日間が会期ですが、せんくらより先にラフマニノフが決まっていたので、4日と6日にそれぞれ日帰りというスケジュールになりました。5日に不在でも出番を確保してくれた仙台の皆さまに感謝します。

4日は0歳からのコンサート。クラシック作品の中でもはじけるビートの曲を中心にしつつ、その中にゆったりとしたリズムの曲を取り入れ、躍動感が際立つプログラムにしました。

時間が来てホールへ出ていくと、愛しい子どもちゃんを抱っこしたママたちがいっぱい。演奏する前からさまざまなリズムが飛び交っていますが、音楽が始まると次第にひとつのリズムに収束していくから不思議です。音楽が媒体になって、同じ空間にいる子どもたちがシンクロし始めるような感じ。時には子どもの泣き声が響くこともありますが、私はそれも音楽のリズムとして取り入れ、まるで子どもの声に指揮をされているような感覚で演奏します。

子どもたちはまだ音楽を音楽として理解してはいないでしょうけれど、すべてを記憶しようとするこの時期に、さまざまな生きたリズムに触れることで、何かいい影響があるかもしれません。

一度帰京して、ラフマニノフを終えたあくる日、ふたたび仙台へ。こんどは夕方からのソロコンサート。ドラマチックな管弦楽作品をセレクトした自慢のプログラムをお届けしました。0歳からのコンサートと同じ会場だったのですが、こちらは紛れもなく演奏会の空気。演奏中も素晴らしいエネルギーを私に与えてくださる、理想のお客様でした。おかげで極限の疲労状態であるにも関わらず、心地よく演奏させてもらいました。中でもボレロはレパートリーにして以来、最高の出来栄えでした。

本来なら朝から仙台入りして、他の方々のコンサートも満喫したかったのですが、エレクトーンの場合、現地では本番直前にウォーミングアップ程度しかできないので、ギリギリまで東京で体を温めてから向かったため、両日とも滞在時間は4時間だけ。それでも、終演後にお客様から地下鉄で声を掛けていただいたり、懐かしい方々に久しぶりにお会いできるなど、濃密で思い出深いひとときでした。

3年ぶりにエントリーして特に実感したのが、せんくらの進化です。それは今年のラインナップを見た時から感じていましたが、現地で初めてわかったのがお客様の進化でした。演奏家を奮い立たせ、よい演奏を引き出すほどに成熟し、まさにフェスティバルを支える原動力となったせんくらオーディエンスの皆さま。私もせんくらに参加させてもらえて、本当に光栄です。

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