生きる証しの第九

仙台クラシックフェスティバルに出演のため、青空の仙台へ来ています。初日の朝一番から青柳晋先生とのピアノ協奏曲が控えており、緊張でどうにかなりそうですが、宍粟第九の興奮が冷めやらぬうちに振り返りをしてみたいと思います。

宍粟に招かれるのはこれで13回目。うち、第九は8回目を数えます。ミュージカルステージ以外のすべての機会にエレクトーン独奏の部を設けてもらっているので、これまでたくさんの曲を弾いて来ました。

今回は前半に4曲。ラプソディ・イン・ブルー、禿山の一夜、モルダウ、ボレロと、私にとってはどれもがメインに据えられる重要曲ですが、それを一気に弾くという幸せを味わいました。

まだ体調も万全ではないところに、名古屋、三芳、帯広、霞町と公演続きでしたので、この4曲はずっしりと重く、気絶するかと思いましたが、それもまた恍惚というか、生きているという実感でもあったのです。

それに続いて、フィンランディア(合唱付き)、第九の終楽章、さらにアンコールと、125分のステージで、第九のバリトンソロ以外はずっと弾きっぱなし。きついですが、最高の気分です。

この日の宍粟はあいにくの雨。しかし、農作業に適さない天候だったおかげで、お客様は増えました。私たちにとっても恵みの雨だったわけです。

このように大奮闘した私ですが、そんなのが吹き飛ぶくらい素晴らしい輝きを見せていたのが合唱団です。やはり継続は力。これまでもアマチュアならではの勢いや、ピュアな心意気を感じ続けては来ましたが、音楽的に心を射抜かれる瞬間が訪れるとは思いもよりませんでした。

指示通りに歌うのではなく、主体性を持ってこちらにガンガン仕掛けてくるほどに進化した宍粟の第九。こういうのが広い世界のどこかにあってもいいんじゃないでしょうかね。来年も楽しみです。

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