第九シーズン

周南市の第九演奏会を来週に控え、その稽古に明け暮れる毎日です。第九にはかれこれ10年近く取り組んでいますが、まだまだ改善の余地があり、日々進化させています。最近はクリアでめりはりのあるテイストを好むので、音色データも改変中。大ホールでどのように響くのか楽しみです。

周南市第九演奏会は今年で三年目。この演奏会のために募集した合唱団が、指揮者でもある中野幸郎さんのコーチングのもと稽古を重ねてきました。第九を歌い慣れている人もいれば、まったくの初心者だけど一生に一度は第九を歌いたいとの熱意で入った人も。年齢層も幅広く、まさに市民合唱団です。合唱の技術でいえば、周南市に数多くある他の合唱団の足元にも及ばないかもしれませんが、音楽への思いや歌う喜びは同じです。

合唱団のみならず、演奏会の運営にあたるのも、全員がアマチュア。思い通りにことが進まずヒヤヒヤすることもありますが、周南市に第九の歌声をとの思いだけでここまで来たのですから感服します。声高らかに歌う合唱団の皆さんや、それを支えるスタッフたちの様子を見ていると、こちらも熱くならずにはいられません。

周南市第九演奏会では、前半に第九以外のステージがあります。毎回エレクトーンの独奏場面も設けられており、広い会場で思いっきり弾かせてもらっています。さらに、エレクトーン独奏の他にも、今年は周南市が誇る「まどみちお」さんの世界をお届けします。

エレクトーン独奏は展覧会の絵。折しも隣の美術館では「まどみちお」さんの抽象画の展覧会を開催中。中野幸郎先生は、この展覧会の絵と「まどみちお」さんの展覧会をひとつの線でつなぎ、テーマ性の高い素敵なストーリーで進行することを提案してくれました。どうぞご期待下さい。

12日の練習風景ーエレクトーンを弾いているのは、ピアニストの大橋さん
12日の練習風景ーエレクトーンを弾いているのは、ピアニストの大橋さん

12月19日には姫路労音の第九演奏会があります。こちらはオーケストラ演奏なので私は出演しませんが、ご縁の深い姫路労音の演奏会の成功を願っています。周南市の第九演奏会は12月23日14時から 、周南市文化会館です。ぜひ来て下さい。