堀端オープンテラスでランチ グランドキッチン パレスホテル

新潟から午前中の新幹線で東京駅へ。ひとたび自宅に戻れば、また潜伏ワークが始まります。その前に1週間分の太陽を浴びておきたいもの。ラッキーなことにパレスホテルのテラス席が取れたので、帰りがけに立ち寄りました。

パレスホテルといえば、皇居のお隣さん。伝統あるホテルが完全改築をして再オープンしました。館内はモダンなテイストながら、日本の伝統美を感じさせる心地よい雰囲気です。

1階にはロビーラウンジとオールデイダイニングがあり、いずれも順番待ちが出来る人気。ロビー全体にも活気が溢れ、ホテルがこうして賑わっているのを見ると、なんだかとても嬉しくなります。

レセプショニストに名前を告げると、すぐにわかってスムーズに案内してくれました。屋内はオープンキッチンを望む、約100席のゆったりしたダイニングスペース。堀に面したオープンテラスは、リゾートホテルを思わせるくつろいだ雰囲気です。

屋根はありますが、斜めに差し込む日差しは結構強力。でも、せっかくの日光浴ですから、私は日当たりのいいソファに腰掛けました。

ランチのメニューは豊富なアラカルトの他に、2種類のセットがあります。インターナショナルホテルらしい充実したメニューの中で、私が興味を惹かれたのは、モダンな野菜料理と、パレスホテル伝統の料理でした。

まずはデトックスサラダ。キノア、ブルグール、玉麦、コンニャク、海藻、茸のマリネ、ドライトマトと、体によさそうな素材がいっぱい。それらがピクルスでも作るのにちょうどいい感じのガラス瓶に入って運ばれてきます。

そこにドレッシングを入れ、ドライ野菜のトッピングを加え、よくミックスします。係に、この瓶のまま食べるのか尋ねると、「お好みで」との指南。瓶のままでは、まるで缶詰を食べている気分なので、皿に盛りつけました。

オイルたっぷりのドレッシングながら、脂っぽさがなく、サラダを食べたというより、ちょっとしたメインディッシュを食べたような満足感があります。

2色の玉ねぎのオニオングラタンスープ。中に原形をとどめた玉ねぎスライスが入っているのがユニークです。

季節野菜のラグーはメインディッシュにもなる一皿。ココットで調理したてのままに運ばれてきます。それを真っ白な皿に盛りつけて。

一緒に添えられる辛いペーストと黒い塩で味を整えます。でも、野菜の質が素晴らしいので、そのまま食べた時の味が一番気に入りました。

メインディッシュは舌平目のボンヌファム。とても懐かしい味わい。何ごとにもまっしぐらだった若き日々を思い出します。

締めくくりは何と言ってもコレ。マロンシャンティイー。ペイストリーショップにも売っていますが、作り立ての美味しさにはかないません。またこの菓子を食べられるようになったのは嬉しい限りです。

食後に紅茶を頼みました。ホットでよろしいですかと係は心配そうです。ついに「暑くありませんか」と直球の質問が。「大丈夫、熱帯育ちだから」と私。まるでシンガポールのようなロケーションで過ごしたら、無性に旅に出たくなりました。