チェッカーズのマレーシアフードフェア ヒルトン大阪

和歌山での演奏会を大成功に終え、家族とともに笑顔で家路につく子どもたちを見送った後、私は大阪のホテルにひとりチェックイン。大勢で取り組んだコンサートの賑わいから、完ぺきな静けさにスイッチするのが、この日ばかりは寂しく感じられました。

ひとりになると、急に気が抜けてしまいます。と同時に演奏会の余韻と上機嫌も残っており、それを誰かと分かち合いたい気分でもあったのですが、呼び出す相手が思い浮かばず、ひとりでパーティをすることにしました。

といっても、どんちゃん騒ぎをするわけではなく、ふだんなら苦手な混雑するレストランで、周囲の活気を借景に、その空気感と調和しながら過ごすのです。

それに打って付けだったのが、滞在しているヒルトン大阪の2階にある「チェッカーズ」のブッフェ。2日の日曜日はちょうどマレーシアフードフェアの最終日と来れば、これを逃す手はありません。

ホテルレストランでは、このような海外ホテルと連携したプロモーションをしばしば開催していますが、本格的な現地の味を日本に居ながらにして味わえるだけでなく、本番の雰囲気をも楽しませてくれるのが魅力。

チェッカーズも、マレーシア風のファブリックや、観光名所のポスターを掲示するなどして、雰囲気を盛り上げます。中でも効果的なのが、エキゾチックなBGM。音楽がいかに空間を支配するかがよくわかります。

並ぶ料理のうち、半分くらいがマレーシア料理で、残り半分くらいが通常の定番メニュー。今回はマレー気分がメインテーマですので、定番メニューには一切手を付けず、フェアものだけを狙いました。

ブッフェカウンターには、南国テイストに美しく盛り付けられた料理が並びますが、皿に取り分けた後の見た目は、いくら丁寧に盛ってもB級グルメそのもの。ところが、マレーシアに行けば、これはやはり上等な食事であって、街場のB級グルメはもっとB級です。

サンバルとココナッツライスをカレーライスみたいな食べ方で。目の覚めるスパイシーさです。

焼きそばは、なんとなく懐かしい味。ちょっと多く取り過ぎましたが、最後まで残さず食べます。料理は全17品を味わいました。もうすっかりマレーシアに来ている気分です。

エキゾチックなデザートは11種類。すべて一口ずつですが、やはり全種類味わわずにはいられません。バナナパンケーキに練乳を掛けるスタイルが気に入りました。ナツメのアジア的な風味も印象的。

南国風のカクテルを片手に思い起こす子どもたちの演奏。何度振り返ってもいい演奏だったと思います。子どもたちの未来にカンパイ。