予讃線で香川から愛媛へ

連日のスーパーレッスンのため、坂出市内に1泊。夏休み中の混雑により、いつものホテルが取れず、全国展開のビジネスホテルに泊まったのですが、ベッドが驚くほど硬かったせいか、浅い眠りの途中で入獄する夢をみました。

ホテルの窓からは、目の前にある漁業用の船場の他、その向こうの小さな山や瀬戸大橋が見えていました。実にいい天気です。

早朝の散歩に勇んで出かけたのですが、周辺道路は大型トラックの通行が多いために、路上がじゃりじゃりしています。今回の旅にはお気に入りのイタリアンシューズを履いてきたので、これでは靴が傷むと思い、散歩は早々に切り上げることに。

帰りがけに、無料で提供されるという朝食会場を覗いてみると、ちょうどオリンピックの中継を放送中。その様子を見ながら、軽い朝食を。もちろん、うどんです。冷たくてさっぱり。

チェックアウトして、弟子のところへ行き、午前中から詰めの稽古を始め、気がつけば3時間が経過。弾く方もケチをつける私も汗だくになりました。

クールダウンを兼ねて、気軽な会話を楽しんだところで、私は出発の時間。特急「しおかぜ」に乗って松山に向かいます。

ランチを食べるタイミングがなかったので、車内販売で弁当を買いました。高松からの「あなご飯」です。四国産の緑茶を勧められたので、ついで買い。

素晴らしい天気に、車窓からの眺めにも一層の見ごたえがあります。田園地域を駆け抜けたり。

瀬戸内海や宇和海に浮かぶ島々や光り輝く海面に心奪われながら。列車は単線区間を高速で走り抜けて行きます。

私の乗った車両には、他にお客さんがひとりもいませんでしたので、貸切気分で、ゆったりのんびりと旅を満喫できました。

松山駅からはホテルまで歩いてみることに。路面電車や伊予鉄道など、太い道路と線路があちこちで交差しているのが面白いです。

どこかで見た「顔」の電車だと思ったら、かつて井の頭線で活躍していた車両がここに引っ越してきているのですね。

井の頭線との再会にうっとりしていたら、坊っちゃん列車が通り過ぎ、慌ててそちらにカメラを向けました。

ホテルルームからは松山城がよく見えます。山の上にある天守まで行ってみたいけれど、すでに見学時間を過ぎているので、今回は遠くから眺めるだけで我慢します。

これで、やっと四国4県の土地を踏んだことになります。実は、日本で行ったことのなかった最後の県が愛媛でした。全都道府県制覇の次は、全市町村制覇を目指すとしましょうか。