南風7号高知行き

香川を後にし、気動車特急南風に乗って高知へ。途中、徳島県の山間部を通る沿線風景は、子どもの頃から一度眺めてみたいと思い続けていたので、やっと願いが叶います。

アンパンマン列車に乗るのは初めてではありませんが、いつもは岡山から香川の電化区間のみ。今日は単線の非電化区間を走ります。

琴平を過ぎると次第にのどかな風景へと変わり、カーブやトンネルが多くなりますが、特急は時折猛スピードで走り抜け、なかなか爽快です。列車が吉野川に沿って走るようになると、ずっと車窓にくぎ付けでした。

沿線きっての眺めが続く大歩危峡付近は、息をのむ美しさ。エメラルド色に輝く川面にうっとり。

大歩危駅で飛び降りたい衝動を抑え、そのまま高知まで乗車したのですが、私はいつかこの大歩危付近の小学校を訪ね、子どもたちに囲まれながらエレクトーンを演奏したいという夢があります。その日を信じて今日は素通り。

列車が高知の平野部に入ると、車内にも陽の光が燦々と降りそそぎました。サンタモニカみたい。でも、高知は意外と平地が少なく、山や森が多いそうですね。

高知駅に降り立ち、何も考えずに駅前に停まっている路面電車に飛び乗りました。

ほんの数分乗ったところで、はりまや橋停車場に停まったので降りてみました。

この橋の名は「南国土佐を後にして」で有名になったそうですが、若い人は歌も映画も知らないかもしれませんね。なんで私は知ってるんだろう。歌えるし。

それはそうと、私の友人知人には、高知出身がけっこういます。でも、今は皆、高知にいません。私が高知にいると知って、名所や名物をメールで次々教えてくれるのですが、今回は時間がないので、あとは鏡川の水面を眺めて打ち止めです。

この穏やかな水面を見ていたら、何年も前に客船「飛鳥」で高知港に寄港した際のことを思い出しました。その時は船から降りなかったので、高知の土を踏むのか今回が初めて。この街にはあの時と同じ空気と音があります。

そういえば、土佐犬に遭遇しないかと、散歩中にすれ違う犬たちをよく見ましたが、みんな洋犬ばかりでした。

夕食は土佐名物といきたかったのですが、鰹、鯖、鯨、ウツボ、この辺は苦手・・・。どこかヒラマサでも焼いてくれるとこないかなと軽く探しましたが、見つからなかったので夕食抜きにします。