二胡とエレクトーン 奇跡の出会い

寒さ厳しい雪まじりの金曜日。エレクトーンシティ渋谷でのコンサートも、客足が心配されましたが、ほぼ満席の賑わいに。会場内は寒気ならぬ歓喜に溢れ、おおいに盛り上がりました。

今日も午前中は千人のパーティ第2段に出演し、午後から渋谷に移動。長丁場の一日ですので、夜の本番に十分なエネルギーとモチベーションを残すよう配慮しながらリハーサルを進めました。

音響や照明は私のリサイタルでも世話になっているチームなので安心。曲目や進行が決まったのも当日ギリギリになってからでしたが、スタッフは私の演奏を熟知しているので、何の心配もなく任せられます。

一番早いお客様が並び始めたのは午後1時過ぎ。これほどまでに高い感心を寄せて下さることを深く受け止め、演奏へのパワーにしなければ。

ツァオレイとのリハーサルは、今日初めて共演する曲を中心におこない、なるべく短時間で終らせました。

束の間のリラックスタイムを楽しんでいたら、すぐに開場時間。会場からの活気が楽屋にも伝わってくると、だんだんと緊張感が高まってきます。

コンサートは私のソロからスタート。今日は弾き応えのあるコンサートピース4曲を選びました。気の抜けない作品ばかりですが、効果的な照明と心地よい音が、音楽への集中を研ぎ澄ませてくれます。

パワフルな曲を弾いて燃え尽きそうなところで、ツァオレイにバトンタッチ。動的でエネルギッシュな曲から一転、二胡の極限までにシンプルながらも壮大さを感じさせる演奏に、客席はますます引きこまれていきました。

そしていよいよアンサンブル。夜のしじまを思わせる作品から、スリリングな超絶技巧曲まで、二胡の可能性と表現力を存分にお届けすることができました。

また、今日初めてエレクトーンのソロを聞いたというお客様もたくさんいらっしゃいました。どんな楽器でも洗練を極めれば想像を超えた世界を創り出すことができますが、エレクトーンも例外ではないことを知ってもらえるよう、これからも努めていこうと思います。