会津もめんと起き上がり小法師

満員の乗客を乗せた新幹線に乗って郡山へ。そこから迎えの車に揺られ、会津若松へとやってきました。

そこでは、猪苗代に根を下ろした旧友との再会、そして、会津伝統のもめん巾着と、可愛らしい起き上がり小法師との出会いがありました。

会津もめんは400年近い伝統を持つ、会津の象徴。素朴な風合いに染め上がった縞模様の組み合わせには、懐かしさが漂います。昔の人はこのもめんを衣類として着ていたそうですが、実際に見たこともないのに、その光景が目に浮かんできます。

起き上がり小法師の体は、親指より少し大きいくらい。こちらも伝統玩具ですが、ゆらぎながらスッと起き上がる仕草が愛らしくもあり、どうして起き上がれるのか不思議でもあります。

この地方では、家族の人数+ひとつ余分に買い求め、家に飾って無病息災や館内安全を願うのだそうです。

到着したのが夕方だったので、観光はできませんでした。すぐにホテルに入り、友人もまじえて食事をしました。

数年前に会津若松を訪れた時も、同じ店に入りましたが、その時の印象はとてもよかったと記憶しています。会津の郷土料理という選択も考えましたが、今回はオーソドックスにホテルレストランを選びました。

会津若松ワシントンホテルの「ガスライト」。ワシントンホテルはビジネスホテルですが、会津若松ではかなり高級な部類です。

そして注文したのが「牛肉パワーでがんばろう」的な勢いでプロモーション中のステーキセット。

具だくさんのスープ、サラダ、200グラムのリブロースステーキ、パンまたはライス、コーヒーがセットになっています。

お肉は「オースト産」と書いてありました。オーストリア?オーストラリア?まさかオーストリッチ?・・・まあ、きっとオージービーフなのでしょう。

鉄板でジュージュー焼けた熱々で運ばれてきたステーキは、思っていたよりもやわらかくて美味しかったです。久しぶりのステーキですし、まるで若者になったような勢いで食べました。

このセット、なんと通常の半額で、1,575円!ホテルならではの折り目正しく丁寧なサービス付きですから、かなりのお値打ちです。これでパワーアップ間違いなしです。

友人との時間は、まったく久しぶりという感じがしません。まるで昨日も会っていたような感覚です。次に会えるのがいつかわからなくても、また明日会えるような気分で「じゃあ」と別れる。そんなさりげなさが男の友情かもしれません。