神田将が松山千春

私のレパートリーはほとんどがクラシック作品です。たまに脱線してミュージカルや映画音楽なども弾きますが、あくまでニュアンスはオーケストレーションです。ところが、今日は松山千春さんの作品をエレクトーン用に仕込んでいました。しかも、まんま千春さんテイストに。

そう、目的は来週新潟で開催されるいっこく堂さんとのコラボレーションのためにです。これまでもいっこく堂さんとは何度かご一緒しましたので、すでに準備が整っているものもいくつかありますが、今回は新作(新ネタ?)のリクエストを受けました。

松山千春さんのモノマネを、腹話術でするというものだそうで、テレビでも何度かご披露したと聞いています。その際にはカラオケを使って演じたものを、今回は生演奏でという趣向です。

早い話が歌の伴奏なのですが、私にとって、松山千春さんの作品は未知の世界。楽譜もないので、こればっかりは原作を聞いて、アバウトな耳コピーを試みました。

でも、途中で「私ならこうするがな」とアレンジャー根性が顔を出し、それを抑えるのも楽ではありませんでした。

まあ、何とかいい感じに仕上がってきました。ただちょっとした問題が。いっこく堂さんと合わせられるのは、本番直前のみ。いっこく堂さんの歌そのものには全く心配ありませんが、サイズやテンポが違っていたら一大事です。

なので、あらゆる事態に対応できるよう、変更を見越した設定にしてあります。

それにしても、口を閉じたまま歌うだけでも大変なのに、人のマネまでするとは信じられないスゴ技です。最後の明るいロングトーンなんて、どうやって発声するのでしょう。興味津津です。

本番で見とれて、自分の役割を忘れ去らないよう、十分な注意が必要ですね。公演は3月16日、新潟県村杉温泉の長生館で開催されます。私のソロもたっぷり。温泉に浸かって、ご馳走食べて、音楽聴いて、腹話術に目を丸くして・・・盛りだくさんな一夜になることでしょう。