さざんかの宿

さざんかの宿、といっても大川栄策さんのヒット曲ではありません。いきなりですが、この風景はどこだと思いますか?

どこかの田舎の里山のようですが、ここは東京。それもホテルの庭です。厳密にはホテルだけの庭ではありませんが、早朝にこの庭を散策すると、まるでフォーシーズンズホテル椿山荘東京のプライベートガーデンのように思えます。

結婚式や宴会でこの地を訪れた人々の心を和ませる椿山荘の名園には、起伏に富んだ遊歩道が整備され、四季折々の風景の他、数々の歴史的遺産を、訪れた人ならだれでも見ることができます。

椿山荘というだけに椿が数多くありますが、今は山茶花たちも賑やかに咲き誇っています。

よく手入れされた遊歩道には、行燈が並べてあり、夜にもなればきっと幻想的な灯がともることでしょう。夏にはホタルを見ることもできます。

私はこのホテルに泊まる時でなくても、時折ふらりと訪ねて来ます。それも、まだ人の多くない早朝に。朝の新鮮な空気を胸いっぱいに深呼吸したら、ホテル内にあるダイニングで朝食をとります。

遠くまで行く時間がないけれど、一息入れて気持ちの整理をしたい時によく利用します。

今日から数日は関西ステイ。午前中の飛行機で大阪に来ました。最近、羽田の飛行機は飛び立つまでに長い時間を要します。今日もドアクローズしてから離陸まで40分。飛行時間が45分ですから、乗ってから降りるまでの時間で考えると、飛んでいるより地上を這っている方が長いことになります。

その点、一日に数便しか飛ばない地方空港は、なにごともスピーディーで気分がいいです。

大阪に着いたら天ぷらカウンターでランチ。久しぶりに天ぷらを食べて満足でした。その後スーパーレッスンに出掛け、ホテルに戻ったのは午後9時過ぎ。

そしてまた天ぷらが食べたくなり、ルームサービスで天丼を注文しました。甘いタレが染み込んだ天丼をイメージしていたのですが、日本料理店から運ばれてくる天丼は、そんな野暮ではありませんでした。

白いご飯に揚げたて天ぷらが並んでいる・・・タレは別添えです。だったら、天ぷら定食でもいいんじゃない?天ぷらと天丼は違うのになぁ・・・と一人で声なき文句を心でつぶやいていました。

サクサクとした歯触りは満足ですが、なぜかあのちょっとふやけた感じの天丼が食べたい気分でした。

ところで、やっぱり関西は薄味ですね。いつも思うのですが、赤だしもお吸い物も、ほとんど味を感じません。高齢者向けなのだろうか・・・