ALOHA!!

成田を飛び立った最終便は、真夜中の空を朝日に向かって突き進みながら、珍しく窓際に座った私に満天の星空をプレゼントしてくれました。昨年プラネタリウムで体験したような、圧倒的な星たちの瞬きをこの目で見ることができ、早くも今年の目標がひとつ叶いました。

星を見つめていたら、一睡もすることなく目的地へ到着。ここは、心地よい風とまぶしい太陽が迎える楽園、ホノルルです。

私にとっては記録的な順調さで入国審査と税関を通過し、ゲートで待つ母と合流しました。今回の渡航は、私自身の休暇ではなく、ある種の親孝行が主目的です。

母は隠居生活を宣言して以来、13年に渡り、12月中旬からのおよそ1ヶ月間をホノルルの別荘で過ごしています。かねてより、一部期間だけでも来ないかと、熱心な誘いを受けていましたが、年末年始にまとまった時間を取ることが困難だったために、これまで一度も実現できずにいました。

おかげさまで母はまだピンピンしていますから、ことさら孝行を急ぐ必要はありませんが、ハワイで合流できるチャンスが整うのは、金星と「あかつき」のランデブーよりも低確率ですので、今回は思い切って出掛けてくることにしたというわけです。

迎えの車に乗り込み早速ホテルへと向かいました。別荘に泊まるかと尋ねられましたが、私が生まれながらの単独行動派であることは母が一番よくわかっていますので、「ホテルに泊まる」という私の言葉を遮ることはありませんでした。

今回選んだのはワイキキから少し外れたところにある、小さくて古いホテル。館内にプールもありませんが、それゆえに子ども連れが少なく、周囲も非常に静かなので、とても落ち着けるホテルです。

目の前にはきれいなビーチが広がっていますし、選んだ部屋からは美しい海やワイキキの風景を一望できます。

実はこのホテル、私の選択基準ではノーマークだったのですが、某著名指揮者や、某プロ野球選手から「静かでいいよ」と薦められました。静けさ。これこそ、私にとっては何ものにも代えがたい価値です。

紹介者の便宜で午前中のアーリーチェックインを済ませることができ、部屋に荷物をほどいてから、ビーチに面した「Hau Tree Lanai Restaurant」でブレックファストを。

私が到着したことでゴキゲンな母があれこれと注文するのはいいのですが、肝心な私は食欲がなく、どれもほんの一口味見しただけ。でも、さすがハワイ、完熟パパイヤは甘くて美味でした。

そこに総支配人が歓迎のために顔を出してくれました。日本のGMは会議ばっかりでお客の顔なんてまったく見もしませんから、とても嬉しく思いました。

そのまましばらく、ビーチでまどろむ人や波と戯れる人たちを眺めながら、母にクリスマスや上海の報告をしました。その後は買物に付き合ったり、周辺を散歩したり。あくまで母のペースと思い付きで行動しています。

夕方にはホテルに戻り、暮れる陽を眺めてディナーの身支度。夕食は馴染みの日本料理店「MIYAKO」で、明るいサービススタッフたちとの会話を楽しみながら過ごしました。

夕食後はワイキキの中心部へ出掛け、多くの人々で賑わう街を散策。無料で鑑賞できるフラのショーを観て、ハワイ気分を満喫してきました。

プリンセス・カイウラニ・ホテルでは、ハワイアンミュージックとフラの上演を。

いつまでここにいるか、それも気分次第です。時間に追われっぱなしの毎日でしたから、せめて数日、ハワイ的レアレア気分で過ごせたらと思います。