ああ、オホーツク

今朝は不運の連続。いったいどこの疫病神に好かれたというのでしょう。
明日の小清水町公演のため、昼の飛行機で女満別へ出発する予定になっており、午前10時半に車の手配をしてありました。

それまでに、昨晩から続いている編曲を、区切りのいいところまでは終わらせなければと、気持ちが焦っているところに、迎えの車が到着したとの知らせが。

もう10時半?と我にかえって時計を見ると、まだ7時半。いくらなんでも早すぎますので、一度引き取ってもらうことに。前の道路で待っていると言われましたが、何時間も車が停まっていると、不審に思われていますので、それも断りました。

そんなやり取りをしただけで、それまでの音楽モードから、すっかり醒めてしまいました。でも、やるしかありません。

10時半になり、改めて迎えが来て、空港に向けて出発。ところが、自宅前の道路が工事中で、空港とは逆方向に出るしかない状態。仕方なく逆に向かってしばらく進むと幹線道路に出ました。しかし、ここでも空港とは逆方向にしか曲がれません。

またまた仕方なく、交通標識に従って遠回りをし、やっと首都高速の新宿ランプへ。いつもなら10分足らずで来れるところに20分も掛かりました。

ところが、新宿ランプは工事中のため、10月20日まで通行止めとのこと。運転手でありながら、この程度の情報も調べてないとは困ったものですが、ここで詰っても遅れが取り返せるわけではありません。

またまたまた仕方なく、交通標識に従って遠回りをし、新しくできたランプから首都高に乗りました。ここまで、通常なら自宅から10分程度ですが、なんと40分も掛かりました。

その先は困ったことに大渋滞。首都高速3号線に入るまでに、1時間半も掛かってしまい、このままでは飛行機に乗り遅れます。

渋滞はずっと続いている様子。渋谷ランプで落下し、渋谷駅から鉄道を利用することにしました。運転手は途中棄権の格好となりましたが、それでも所定の料金は支払いました。定額制なので、仕方ありません。

鉄道もギリギリです。トランクを抱えて、突っ走りました。日ごろから走っておいてよかったと思う瞬間です。なんとかギリギリセーフでチェックインを済ませ、予定通りの便に搭乗できました。

久しぶりに降り立つ女満別空港は、幾重もの雲に覆われていました。気温は19度。真冬の沖縄と同じくらいです。ジャケットなしでも寒くはありませんが、夕刻以降はもう少し冷えることでしょう。

空港からタクシーに乗り、網走市中心部のホテルを目指します。エージェントが、美味しいアイスクリーム屋さんに寄り路してくれたのですが、あいにくの定休日。

諦めてふたたびタクシーに乗り込み、ホテルへ到着。想像していたよりも快適なホテルですが、部屋はエレベータの隣、上には子ども連れ、隣は声の大きなおっさんです。もう、どうにでもしてくれ、という気分です。

少し網走の街を歩いてみました。港まで行ってみようと思ったのですが、案外遠いようなので、ホテルの周囲のみで我慢。走り去るバスを見ると、「大曲」の表示が。まさか、秋田まではるばる行くわけではないでしょうから、網走にも大曲という地名があるようです。

音楽的な意味で「大曲」への道のりと踏破したいなら、私もこのバスに乗らなければという気持ちにさせられます。しばらくは大曲から逃げられそうもありません。

川沿いを歩いていたら、今にも飛び立ちそうな白鳥のモニュメントがありました。

空を見上げると、かもめが鳴いていて、人のいない川べりを歩いていたら、なんだか寂しくなってきてしまいました。

夕食はホテルのレストランで「オホーツク流氷カレー」を。ホタテや蟹、ホッキ貝が載ったライスに、真っ白なシチュー風カレーをたっぷり掛けて味わいます。流氷をイメージしたミニアイスクリームがついて1,313円でした。

明日からのシャウトに備えて、飴ちゃんも買いました。

さあ、気を取り直して、部屋にこもって音楽します。