プラネタリウムのリハーサル

今月の24日、27日、30日に予定されている、多摩六都科学館プラネタリウムでのイベントに向け、今日は現場でのリハーサルにのぞみました。

リハーサル時はもちろん、イベント当日も、夕方までは一般投影が行われるので、スタッフの皆さんは日課の仕事を終わらせてから、改めてイベントの準備に取り掛かってくれます。

今日を迎えるためにも、これまで連日遅くまで、投影のプログラムや進行を練ったり、機材の調整をしたり、科学館のスタッフの皆さんはとても熱心に取り組んで来ました。

私は演奏の準備を進め、ヒューマノイドロボット「MANOI」のチームも、今回が初挑戦となるロボット指揮者のプログラミングを始め、複雑な仕掛けを苦労して作り上げてくれました。

このイベントを楽しみに待ってくれている子どもたちに、とびきりの夏休みの思い出をプレゼントしようと、それぞれのスタッフが、単なる業務の枠を超え、いわばひとつの「夢」を共有し、協力し合って実現するために、情熱を込めて携わって来ました。

今日は、これまでそれぞれに準備してきたことを、初めて同時進行で試す機会です。さて、想定通りにことは運ぶのでしょうか。

午後の一般投影が終わり、すべてのお客様が退場した後、一休みする間もなく、リハーサルのための会場設営が始まりました。

音響、バックスクリーン、MANOI用のステージ、エレクトーンの搬入、ビデオカメラの設置などなど、場内はにわかに慌しくなりました。

一通りの準備が済んだところで、とりあえず、流れに沿ってランスルーリハーサルをスタート。

それぞれに自分のすべきことはわかっていても、きっかけの把握や間の取り方など、コツをつかむのは簡単ではありません。

でも、さすが全員がこのイベントに入れ込んでいるだけあって、タイミングを理解するのはあっという間でした。途中、おもわぬハプニングも多々ありましたが、みんなで助け合って、すべての問題点を解決することができました。

私にとって、一番手ごわかったのは、MANOIの指揮です。ロボットらしさを残しつつも、結構音楽的なニュアンスを醸すようになりました。薄暗い中、小さな体に注意を保たなければならないので、ついていくだけでも大変。でも、それが面白い効果を生んでいて、きっと子どもたちは喜んでくれることでしょう。

プラネタリウムといえば、暗闇での演奏がつきもの。今回もド暗転の中で弾く場面がいくつかあります。弾きなれている曲であっても、鍵盤が見えないために、いつになく神経を使います。

私にとっては初めて演奏する曲もありますし、壮大な映像とのシンクロ演奏や、音から風景を想像するイマジネーションクイズもあり、盛りだくさんの内容でお届けしてきます。

本当はもっと多くの皆さんにご覧いただきたい内容ですので、これを機に、こうしたプラネタリウムとのコラボレーション企画が増えてくることを期待しています。