チェッカーズ at ヒルトン東京

今回ご紹介する店は「チェッカーズ」。
でも「ギザギザハートの子守唄」や「涙のリクエスト」とは関係ありません。

過去、このブログでご紹介したヒルトン東京のレストランは、「王朝」と「マーブルラウンジ」。いずれも食べ放題が話題でした。
「チェッカーズ」は、公式にはブラッセリーという肩書きが付いていますが、現状では「マーブルラウンジ」同様に、ブッフェが中心となっており、実際、ブッフェに人気が集中しているようです。
このようにヒルトン東京はますます「食べ放題天国」になってきました。

かつて、ヒルトン東京が新宿に開業した当時、この店は「さくら」という名称でした。
外国人利用客が多いヒルトンらしく、和のイメージを強く打ち出したのでしょう。
でも、日本料理店ではなく、ホテルコーヒーショップ。それも王道を行く充実したコーヒーショップでした。

それもそのはず、レシピやスタイルは赤坂時代の「オリガミ」の血統を継いでいるからです。
「オリガミ」の人気メニューであるナシゴレンやパーコー麺は、「さくら」でも食べることができました。

ファミレス顔負けのバラエティに富んだメニューを揃えながら、味はファミレスをはるかにしのぐ本格派でした。

それが大規模な改装を経て「チェッカーズ」に。
店内は、より明るく、より都会的に、よりカジュアルに生まれ変わりましたが、「さくら」の血筋、すなわち「オリガミ」の血筋は絶えたわけではありませんでした。

これまで同様、バラエティ豊かなワールドメニューを揃えながら、加えてオープンキッチンやブッフェ台を設置し、ホテルブッフェ最盛期を支える店となったのです。

店内は明るい木目と大理石をふんだんに使い、天井には空のペイントを施すなど、今見ても十分に豪華に感じるクオリティです。
今風のモダンで単調な店よりも、私はこうした遊び心のあるインテリアの方が好き。椅子やテーブルも立派です。

でも、メニューはだんだんと変化して、今でははすっかりブッフェレストランになってしまいました。
アラカルトのメニューもあるにはありますが、パスタやピッツァ、サンドイッチにサラダなどなど。。。以前のエキサイティングなメニューとは比較になりません。

ところが、パーコー麺が食べたい!とか、海南チキンセットをぜひ!とリクエストすれば、食材が欠けていない限り、メニューになくても調理してくれます。
そんな臨機応変さもまた国際ホテルらしいと思います。

今回は特別なお目当てがあって「チェッカーズ」に行って来ました。
それは、5月7日から29日の金・土限定の「ロブスター&アスパラガス」プロモーションです。

昨年まで、ヒルトン東京では、春になるとメインダイニングでアスパラガスのプロモーションを行っていました。前菜からデザートまでアスパラ尽くしという年もあり、毎年このプロモーションを楽しみにしていたのですが、今年はやらないとのこと。

がっかりしているところに、今回のプロモーションのニュースが届き、何とかスケジュールを調整して、今日の予約を入れました。

正直、ロブスターはどうでもいいです。
ロブスターは活きているのに限るというのが神田ルールなので、冷凍や死んだロブスターには興味ありません。

その代わり、アスパラと蕎麦は、どんなにひどい状態でも食べたいアイテム。
というわけで、今日もアスパラを使った料理を狙い撃ちです。

ロブスターとアスパラの冷製

ホワイトアスパラのボイル

ロブスターとアスパラ煮

ロブスターとアスパラリゾット

ロブスターテルミドール

デザートはチョコレートカラーでコオーディネート

食べたものはこれで半分くらいです。
味が混ざらないよう同じ皿に複数の料理を載せるのは避け、できるだけ美しく盛り付けることも、美味しく食べるコツです。

料金は大人7,500円。
普段のメディタレニアンシーフードブッフェが6,710円なので、若干割高ですが、来年もぜひこのプロモーションは続けてほしいと思いました。

今日は、ヒルトンで嬉しい再会とちょっと寂しいお別れがありました。

嬉しい再会は、世界的オペラ演出家のミヒャエル・ハンペ先生と偶然出会ったこと。オペラの仕事で来日しているそうですが、そのことすら私は知らなかったので、とてもびっくりしました。
お目にかかるのは8年ぶりです。でも、少しも老けることなくお元気そうで、かつてのとおり鋭いまなざしとやさしい笑顔で接してくれました。

寂しいお別れは、ヒルトン東京で頼りにしていた女性マネジャーがニセコのヒルトンに出向して、しばらく会えなくなること。
挨拶しに行き、イヤな客だったと思うけれど、いなくなるのは寂しいと伝えると、「ぜひニセコでお待ちしています」と嬉しい言葉が聞けました。

先日も、高校時代の親友と25年ぶりに再会。そういえば、おぐけんとも昨年18年ぶりに再会。いろいろなことが動き出している感じがします。
運命の出会いと別れをかみ締めながら、今日という日を精一杯過ごしたいものです。