真夏の第九

8月になりました。今月、演奏会で皆さまにお会いする機会は一度だけです。

昨年10月に、30年ぶりとなる第九演奏会を成功させた宍粟労音ですが、目下の目標は5年の第九継続。今年も連続しての開催を決め、日程を8月にシフトして実施いたします。合唱団の稽古は春からスタートしており、大人気の土田先生を中心に、和気あいあいとした雰囲気で練習に励んでいます。宍粟市内の団員がほとんどですが、とても広い市なので、相当な時間を掛けて通っている団員もいますし、県外から泊りがけで参加している団員もいます。

ここまでして皆さんが宍粟に集まるのには理由があります。第九合唱団の多くはアマチュアの集まりですが、その歴史が長いほど経験の多い団員の割合が増え、初心者が気後れしてしまうこともあります。でも、宍粟はいつでも初心を大切にしようという雰囲気なので、初心者や数十年ぶりに歌うという人でも、安心して参加できます。

私も毎年宍粟での演奏会に通っていますが、いつも親戚や旧友が待つ土地へと帰省するような気分。まあ、平たく言えば、ド田舎の安らぎが満載なんです。さっきまで農作業してたおばちゃんが急いで家事を片づけて集まって、ベートーヴェンに夢中になっている様子は、いつ見てもグッときます。決して実力派とは言えませんが、集まってくださったお客様の胸を熱くする人間力では、どこにも負けません。

ぜひ田舎の第九を見て、ニッポンの夏を感じてください。第1部では真夏に聞きたいクラシックや、話題の曲などをエレクトーン独奏でお届けするほか、男性ソリストのとアンサンブルも予定しています。ご来場、お待ちしております。

宍粟、絆で歌う夏の第九と、神田将のクラシック

2018年8月19日(日) 13:30開場 14:00開演

宍粟市山崎文化会館ホール
宍粟市山崎町鹿沢88-1

第1部/サン=サーンス:ダンス・バッカナール ムソルグスキー:はげ山の一夜
ドビュッシー:月の光 チャイコフスキー:眠れる森の美女ワルツ
千の風になって 西郷どん 勿忘草

第2部/ベートーヴェン:交響曲第9番 合唱付き 第4楽章

出演/土田景介(指揮)、神田将(エレクトーン)、
丸山美保(ソプラノ)、白石愛子(メゾソプラノ)、島影聖人(テノール)、迎肇聡(バリトン)、
宍粟第九合唱団

チケット/おとな3,500円 高校生以下1,500円 全自由席

お申込みはお電話で! 0790-62-5681 宍粟労音