過日、両親と過ごす時間を持つことができました。人生、こういうひとときが大切ですね。
12月に両親は揃ってインフルエンザに苦しみました。父が先に罹り、その看病を寝ずにした母がもらってしまったのは必然でした。父はうなされたことも忘れてケロッとしていましたが、母は快復まで長く要し心配が募りました。
私は公演や出張が続き、月のほとんどが地方だったため、母が私を必要とする時にそばにいてやれなかったのです。熱にうなされていささか言葉がきつくなり、本番数分前に電話口で非情だと詰られたのは辛いものがありました。
それでも颯爽とステージに進まなければ。そう意図せずとも、自分の胸中がどうであれ、開演すれば奏者そのものに変容する自分を、冷酷だと感じる場面もありました。
年内の仕事を終えた頃、母はやっと少し起き上がれるようになり、年末には2週間ぶりに外食できるまで快復。これはもう少し一緒に過ごした方がよさそうですし、ずっと家に篭もりきりもよくありませんので、思い切って身軽な旅に誘い出しました。
なんだかんだ言っても旅好きな両親。面倒だの億劫だの言いながらも目が輝いています。母は部屋でのんびりしながら海を眺め、父は私と温泉に入り背中を流されて上機嫌。
母は極端な偏食なので、食べられる料理を注文して、残したものを私が片付ける。父は若い者に負けてたまるかという勢いでよく食べる。特別なイベントはなくても、何とも平和な時間を過ごしました。
真冬なのに、ほんのり暖かい旅でした。























