最後のピアノ

23日のコンサートではエレクトーンの他にピアノも弾きます。もう人前で弾くことはないと思っていたピアノ。稽古をしていても、なんだか初めて触る楽器のような感じでした。

エレクトーンとピアノでタッチ感がまったく違うことについては、以前にも触れました。同じ演奏会で、ピアノとエレクトーン両方を弾くのも、できれば避けたいことのひとつです。

でも、今回の演奏会で、私は4人のソリストのお相手を務めます。第九が終わるまでは、まったく準備の取り掛かれませんでしたので、昨日からやっと本腰を入れたばっかり。

今日は、歌のおふたりとリハーサルをしました。歌は器楽に比べて自由度が高いので、調性や速度などを事前に聞いていても、実際に合わせてみるとイメージが違っていたということも少なくありません。

そのため、今日は何の準備もせずに合わせに行きました。そして、歌声を聞きながら、効率的に練っていきます。合わせを終えてふたたびひとりになってから、音色などのデータ作成に移りますが、歌の分は今日のうちに完成することでしょう。

明日はフルートのおふたりとの合わせ。そのうち1曲はピアノでアンサンブルします。その曲は、エレクトーンの持続音と相性が悪く、ピアノの方が演奏効果があがるのです。本音をいえばエレクトーンで弾く方が楽なのですが、演奏効果を優先させるべきですので、あえてピアノを選びました。

まだ他にも編曲やデータ作成の難関がいくつか残っていますが、明日中には解決するでしょう。いや、無理にでも解決するのです。そしてその後の24時間で完成度を高め、23日の当日を迎えるという算段です。

きっとピアノを弾く私の姿をお見せできるのは、これが最後のチャンス。米ちゃんを呼んで代わりに弾いてもらいたいところですが、なんとかエレクトーンとピアノの両方にチャレンジしてみようと思います。