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ウェスティンホテル大阪 Executive Club Room  
The Westin Osaka 2010.09.11(土)
大阪市北区 喜-2

ロビー

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プチ改装


開業から17年を数えるウェスティン大阪は、こまめに部分的な改装を繰り返し、「常にどこかが新しい」という状態を保っている。大々的な改装であっと驚かせるホテルもあるが、大抵は最初のインパクトだけで、「やっぱり前の方がよかった」なんて言われるのがオチである。その点、プチ改装で小さな新鮮さを振りまいていれば、訪れる度に発見がある。

だが、昨年お目見えした新しいクラブラウンジは、新鮮というより仰天だった。それは、内装のあまりの趣味の悪さにである。広くなったのはいいが、デザイナーは、コンセプトにある「ヨーロピアンクラシックを基調にジャパネスクの華やかさを」ということばを、もっとしっかり解釈するべきだったと思う。

外観

さて、前回訪れた後に、ロビーの大改修をしたと聞いていたが、いったいどのように生まれ変わったのだろう。それが一番の楽しみであると同時に、ラウンジのような感じになってしまったのではないかという不安もあった。

ロビー

到着したら、早速ロビーへ。ざっと見まわしたところ、以前の雰囲気とそう大きくは変わっていない。最も目を引くのは新しいシャンデリアだろうか。以前とは場所が変わり、デザインもよりエレガントなものになった。ソファの配置にも工夫が感じられる。

フロントカウンター

フロントカウンターやベルデスクの場所は以前と同じで、基本的なデザインにも特に変わった様子はないが、燭台風のスタンドライトは取り外され、モダンなシェードが掛かった照明器具に変わった。

ロビーラウンジ

ロビーラウンジは、雰囲気はそのままに、イスの配置が大きく変わった。かつてのロビー部分までスペースを広げている。こちらは燭台風の照明器具が健在だ。ただ、カーペットの趣味は、まったくいいと思えない。

エグゼクティブクラブフロアのエレベータホール

今回用意された部屋は、エグゼクティブクラブフロアのツインルーム。エレベータでは、スロットにキーを差し込まなければフロアボタンを押せないようになっている。

さっぱりとした一般階に比べ、エグゼ階の廊下は派手だ。黄金をイメージしたような壁紙と、臙脂のカーペットは欧風でも和風でもなく、風水が好きな国の文化を感じさせる。

エグゼクティブクラブルーム

客室のインテリアも、濃い色のファブリックを使っているので、一見するとくどい感じを受けるかもしれないが、これはこれでバランスが取れていると思う。むしろ、一度このテイストを知ってしまうと、下層階のレギュラールームが質素に感じられることだろう。

ヘブンリーベッド

135センチ幅のヘブンリーベッドが2台並び、両側は壁と窓が迫っているが、足元には十分なスペースがあるので窮屈さはない。居室のみを見た場合、横幅の方が広く、従って窓も幅広であることで、全体的に広々とした印象となる。

ただ、ウェスティン自慢のヘブンリーベッドだが、この程度の寝心地は今やありふれており、少しも珍しさは感じない。

デスク側

デスクや収納キャビネットは、ベッドと反対側の壁際にまとまっている。独立型のデスクはどっしりとしており、対面するようにイスを添えている。片方は肘掛があり、もう片方にはない。LANは有料だ。

窓からの眺め

ワイドな窓からは大阪市内の都会的な景観が望める。だが、窓が著しく汚れており、夜景などはいまひとつくっきりと見えない。まるで中国のホテルのようだ。カーテンはレースとドレープに加え、派手な柄の飾りドレープが掛かっている。

デスクとクローゼット

くどい内装の割には控え目なのがカーペット。これでカーペットまでゴテゴテの柄入りだったら、それこそ悪趣味になるが、装飾のポイントを押さえてあることで、全体の均衡を保っている様子がうかがえる。

オットマン付きソファ

そして、この部屋の色彩感は、日中よりもむしろ夜の方が効果を発揮する。それぞれの家具が、淡い光の中に浮かび上がり、陰影を映し出すことで、より存在感を増す。ゆったりとした気分で一日の疲れを解き放つその時に、部屋が一番居心地のよい雰囲気を醸すのは素晴らしいことだ。

テレビ前から入口を見る

クローゼットにはミラー張りの折戸が設置され、これもまた室内のアクセントとして印象的だ。バスルーム入口はクローゼットの隣にある。

ベイシンカウンター

扉を入ると、まずはカーペット敷きのベイシンコーナーがある。ベイシンにはスツールが添えられ、背後にはタオルを置いたガラスの棚が設けられている。

ダブルベイシン

黒い天然石でできたベイシンはダブル。ベイシントップが広いだけでなく、奥には棚状部分もあって便利だ。大きなミラーも重宝。バスアメニティはウェスティンの共通アイテムで揃えている。

バスルーム

白い大理石張りのバスルーム内には、バスタブ、トイレ、シャワーブースがある。浴室金具や照明も、よく吟味されている。

シャワーブース

シャワーブースはさほど広くないが、シンプルにして使い勝手はいい。床がやや滑りやすいので注意が必要だ。タオルは3サイズが2枚ずつ揃うが、ヘブンリータオルは置いていない。

エグゼクティブクラブラウンジのある階のエレベータホール

エグゼクティブクラブラウンジのあるフロアは、エレベータホールのデザインが異なっている。ラウンジ内のテイストに合わせてあるのだが、はっきりいって、他とまったく合っていない。

エグゼクティブクラブラウンジ

ラウンジ内は大正時代のような雰囲気。ここだけを独立して見れば、このテイストも理解できるのだが、全体の中ではどうにも浮いている。

エグゼクティブクラブラウンジ

拡張された部分には、ダイニング的なイステーブルが並ぶ。こちらも彩度の低い色彩感でまとまっており、イスなどはデザイン的に華やかだが、全体の雰囲気に華はない。

ラウンジのティータイム

ティータイムに利用すると、お菓子が自動的に運ばれてくる。ペリエを頼んだ後に甘いものが出て来て、それならコーヒーにすればよかったと後悔した。夕刻のカクテルアワーは、まるで居酒屋の賑わいだった。それでも、スタッフのサービスは、物腰も上品で心地よい。

夜のロビー

夜になるとロビーの雰囲気が一転。シャンデリアの輝きがより引き立つようになり、下品なカーペットはあまり目立たなくなる。各柱に当たる照明も効果的だ。

新しいシャンデリア

シャンデリアはバカラ製らしい。乳白色なのか曇っているのかよくわからないが、海の底に棲む美しい生き物のようにも見える。

夜のロビーラウンジ

ロビーラウンジの燭台風スタンドも、夜の方が美しい。ただ、イスの配列は以前の方がよかったように思う。この内装と、プリンスホテルが好みそうな整然とし過ぎた配列とはマッチしない。

屋内プール

フィットネスの屋内プールを利用したが、終始他に利用客はいなかった。さほど広くはないのだが、夜は照明効果もあって雰囲気がいい。付帯する浴場も、狭いながらも立派な造りをしている。

夕食はルームサービスで。量が少なく、紙ナプキンを添えてくるなど、ガッカリなこともあったが、味はまずまずだった。

ガーデンサイド

朝食はラウンジではなく、「アマデウス」の朝食ブッフェを利用した。料理の充実度、味ともに素晴らしい。そして、庭を眺めながら、天井の高いガラス張り空間で過ごす時間は快適だ。ぜひ早起きをして、7時前に出向くことをお勧めする。

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ウェスティンホテル大阪

このホテルに関する過去のレビュー

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