9/12 加古川コンサート

宍粟でのコンサート翌日は、シリーズ第3弾として9月12日に開催予定の加古川で、リハーサルをおこないました。事前のリハーサルは、通常、ふだんの稽古場にエレクトーンを持ち込んですることが多いのですが、会場使用時間が厳しく限定される昨今の事情により、思い切って本番と同じホールを使うことになりました。

経費のことを考えると、これはずいぶんと贅沢な決断なのですが、他に選択肢がなかったというのも事実。今、稽古をしたくても出来ずに休止しているグループが非常に多くなっており、まさしく文化の危機真っ只中と言えるでしょう。

姫路、宍粟、加古川の3公演とも、エレクトーンソロとミュージカルソングという基本的な構成や内容は共通です。こうして順次仕上がりを見ると、それぞれに個性が際立っているのが面白いところなのですが、加古川はコーラスチームの人数が一番少ない上に、稽古場の使用条件も厳しく、思うように稽古ができないと聞いていたので、進捗が心配でした。

せっかく借りたホールも、準備時間を除くと稽古に使えるのは実質1時間少々。短時間でチームを鼓舞して劇的な成果をあげなければなりません。このリハーサルのため、それぞれに予定をやりくりして集まり、ソリストの松本昌子さんと畠山典之さんも2泊も余分に滞在して参加してくれました。

とにかくやってみようということで、発声練習もすっ飛ばしていきなり本番通りのリハーサルを。どんな風になるやらと不安もありましたが、なんとまあ見事に歌うではありませんか。これなら姫路や宍粟に引けを取ることもありません。

照明などの演出も、予算や設営に使える時間に応じて調整しますが、加古川はあえてのクラシックコンサートスタイルに。これがまた功を奏し、シンプルながらも優しい上品な響きになりました。ステキな照明も確かに魅力的ですが、私は音楽家、やはり音がいいのが何よりです。

本番と同じステージで、メンバー勢揃いでのリハーサルを経験し、コーラスチームにも自信と期待が宿ったことでしょう。大きな出費の価値はじゅうぶんにありました。きっといい演奏会になると思います。どうぞご期待ください。ご来場お待ちしています。