11/5 1×1=∞ 辻本好美さんを迎えて

11月の公演を順次ご案内してまいります。まずは11月5日、豊洲シビックセンターホールの「1×1=∞」。ゲストアーティストと神田将が1対1で向き合い、唯一無二のコラボレーションを創り出すシリーズ企画、今年のゲズトは尺八奏者の辻本好美さんです。

辻本さんとの出会いは、昨年和歌山で開催された「未来へつなぐコンサート」。そこで辻本さんのオリジナル作品「シンクロニシティ」を共演した際、これは面白い!と直感しました。

ずっとクラシック作品を演奏してきた私にとって、尺八とのコラボはとても新鮮でした。感性を大切に自由な心で音楽を膨らませていく好美さんのスタイルや、モダンで受け止めやすい作風でありながらも自然や歴史と密接に繋がっている世界観に私も強く共感し、豊洲への出演をお願いした次第です。

その後、コシノジュンコさんを通じて能楽の最高峰と出会い、西洋音楽とはまったく異なる音楽観に触れたり、つい先日は好美さんとも交流の深い津軽三味線奏者の浅野祥さんと共演するなど、この豊洲に通ずる経験を重ねながらイメージを膨らませてきました。

その軸にあるのは、創造性と即興性です。クラシック作品を演奏する場合、奏者に与えられる自由には限りがあり、作者の意図が最優先されますが、能や邦楽には基本的な枠はあっても極めて自由度が高く、それゆえに演者の創造力が大きく影響します。私は長らくこうした創造力を要する舞台から遠ざかっていましたが、中井智彦さんとの中原中也で久しぶりに創作に触れて以来、今ではすっかりハマっています。

今回の豊洲では、好美さんのオリジナル作品、尺八の伝統曲、クラシック名曲をおりまぜ、スタイリッシュでありながら色香の感じられる演奏をお贈りいたします。どうぞこの機会をお見逃しなく!

チケットはこちらから よいお席をご用意します

【1×1=∞ シリーズ 神田将・辻本好美 ~伝統が息づくモダンクラシカルサウンド〜】

2022/11/5(土)14:00開演

会場:豊洲シビックセンターホール(5F)

伝統とオリジナリティ双方を纏い、尺八の世界観を大きく押し広げた、辻本好美。クラシカルなアプローチでエレクトーンを芸術に高めた、神田将。このふたりがそれぞれの感性を交わし奏でる、アートコラボレーションの新境地。(辻本のツジは正しくは一点しんにょう)

<出演>
エレクトーン/神田将
尺八/辻本好美

<曲目>
シンクロニシティ、祈りの道、The Way I am、シシリエンヌ(フォーレ)他