リフレッシュ休暇

5月の最終日、東京はひんやりとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。

リサイタル以降、お休みをいただいて、早くステージに戻りたい気持ちを抑えつつ、ゆっくり頭を休め英気を養いました。縁のある音楽家が活躍する姿を応援しながら、今年後半のビジョンを練り、今は意欲に燃えています。

演奏家にとって、日々の練習はたいへん重要ですが、弾かない期間もまた、より洗練された演奏を目指す上で、とても大切なように思います。

弾き続ければどんどんのめり込み、さっきまで出来なかったことが突然自在に扱えるようになる喜びに出会えますが、時に、自分の現状がわからなくなったり、大切なことを見逃してしまうことがあります。

そんな時は、しばらく鍵盤から離れ、冷静にゆっくりと自分の音楽を見つめ直し、弾きたい気持ち、聴いていただきたい衝動を極限まで高めることで、新鮮な感覚と鋭いエッジを取り戻してきました。

部分的には後退する要素もありますが、総じて見ると大きな前進となり、それが自信にもつながって来ました。

今、まさにリフレッシュから帰還し、弾きたい意欲が振り切れている状態なので、次回の演奏は冴えに冴えていることでしょう。

そんな新品同様の神田将(注:イメージであり、実際は中古品です)がお迎えする次回演奏会は、6月29日の「音楽のたのしみ」(北千住)です。まだ4週間先ですので、じゅうぶんな時間を注いで準備を整えようと思います。

躍動感と抒情をご堪能いただけるプログラムと、スイーツとお茶のテーブルサービスで、アート香る週末の午後をお楽しみください。

詳細はこちら