ホノルルで感じる欧州の味覚 カフェ ミロ

ホノルルで日本人シェフが手掛けるフレンチレストラン、カフェ ミロ。この店は、これまでいろいろな人との会話の中で話題になったり、いくつかの誌面でも目にしたので、勝手に縁のようなものを感じていましたが、この度、初めて訪ねることができました。

1997年のオープンといいますから、もう16年近くも同じ場所で店を続けているわけですね。異国の地で根を下ろすのは大変だろうと思います。場所は美味しい店が多いと評判のカイムキ。ワイアラエ通り沿いで、駐車場があるのも嬉しいポイントです。

予約より数分遅れて店に入ると、マダムが迎えてくれました。気さくで明るいマダムです。メニューはわかりやすい構成。3品コース、4品コースともに、幅広い選択肢の中からチョイスできるプリフィクススタイル。

今回は3人でのディナー。量は控え目がいいとのことで、3品のコースにしました。メニューに載っている料理以外にも、その日のスペシャルが数品あって、担当の給仕が説明してくれます。そんなに魅力的におススメされると、全品食べたくなっちゃいます。

料理は3人でバラバラのチョイス。前菜の前にアミューズが。前菜にスープを頼んだ人にはテリーヌが、そうでない人にはミニスープが振舞われました。


5層のテリーヌ。ハワイの虹のようにきれいです。


パンプキンスープ。ああ、懐かしい。ハワイに来て初めてそう感じました。


この日のスープはセロリのクリーム。ゴルゴンゾーラの風味とクリーミーさが魅力。


シーフードの温製サラダ オレンジと柚子のドレッシング。海老、帆立、魚、烏賊。どれもちょっぴり日本の味がアクセント。


生ガキのエスカルゴバター焼き。大好きなシャルドネとよく合います。


カナダ産ホタテ貝のソテー ハチミツとカレー風味のバンブランソース。帆立の甘みとハチミツの相乗効果。エキゾチックなスパイスが刺激的。


牛ヒレ肉のステーキは大根のソースで。ハワイでぱさぱさしてないステーキを食べられるなんて幸せ。


鴨のムネ肉。じっくり火が通っていて、フォークだけで身がほぐせます。食べているうちにホノルルにいることを忘れてしまいました。それほどどこか安心な味。


デザート盛り合わせ。いろいろな味を一口ずつ。最後にコーヒーを。

給仕たちは頻繁にテーブルの様子を見ており、ベストタイミングでサービスをしてくれます。料金が倍以上の店と遜色ない快適なサービス、居心地のいい隠れ家的な店内、日本人シェフによるアメリカナイズされていない丁寧な料理。大満足です。