日南、そしてえびの

初めてのかんぽの宿はあんがい快適でした。造りは立派でリーズナブル。そして何より、バリアフリーなどの設備とサービスが素晴らしいと思いましたし、泊まっている方々のくつろいだ表情がとても印象的でした。

上の写真が窓からの朝の眺めです。朝食は健康的で豊富な品揃えでしたし、手作り感があって和めます。そのかんぽの宿を午前8時前に出発して、桜ケ丘小学校へ。体育館での音楽鑑賞会です。

ちょっぴりシャイなところもあるけれど、とても元気なこどもたち。演奏が始まると、最初はあっけにとられた表情でしたが、次第に身を乗り出して熱心に耳を傾けてくれていました。やはり、小学生との音楽会は、学校におじゃまして開催するのが一番です。

演奏が終わったらすぐに支度をして、えびのへ向け出発。同じ県内でも、山を越えて車で2時間の道のりです。えびのまでは日南市教育委員会の担当者が送ってくれました。道中、3人いるお嬢さんの話などを聞きながら、やっぱり家族っていいなとしみじみ思いました。

ランチは高速のサービスエリアで。15分ほどしか時間がないとのことで、メニューで最初に目に入ったものに即決。それが鶏天そば。鶏天はボリューム満点。想像以上に満腹です。ソフトクリームは残念ながらパス。アップルマンゴーソフトが美味しそうだったのですが・・・

予定通り2時間掛けて到着したのが、えびの市の上江中学校。コンパクトな校舎とは対照的にグランドは広々。そしてあちこちに花々が美しく咲いています。

こちらは男子の新体操が盛んで、大会でも見事な成績を収めていると聞きました。私が演奏を披露するだけでなく、その新体操の演技を鑑賞したい気持ちが高まりましたが、それはまたの機会に。

男子新体操も、その存在は知られていても、まだ広く親しまれているという域には達していないスポーツのひとつです。そういう意味では、エレクトーンと境遇が似ているような気がして、親近感を覚えました。

体育館には、新体操演技に使うマットが敷き詰められており、生徒たちはその上に座りながら、私の演奏を鑑賞します。マットには弾力があり、不思議な心地よさに包まれますので、音楽を聴いていたら眠くなるかもしれません。

ところが、中学生たちは常に高い集中力を持って演奏を聞いてくれました。音楽だけでなく、私の話にも耳を傾けてくれ、そのまっすぐなまなざしに胸が熱くなる思いでした。

新体操部はまもなく東京代々木での大会を控えてラストスパート中。大会当日に応援しに行きたいのですが、その日は東京にいないので、残念ながら駆け付けられません。でも、身内が甲子園に出た時のような気持ちで、遠くからパワーを送り続けます。

Chacott CHAMPIONSHIPS 第30回全日本ジュニア新体操選手権
10月14日(日)男女団体競技12時15分~
えびの上江中学校、応援よろしく!

帰京は鹿児島空港から。