トルコ料理「タファ」 札幌

帯広から快適な気動車特急で約2時間半。陽春の札幌へとやってきました。道という道には花々が咲き乱れ、中でもライラックの甘い香りが、北の春を強烈に印象づけてくれます。

札幌を訪ねた目的はふたつ。ひとつ目は北海道で初めてのスーパーレッスン。まだ10歳の受講生は、ちょっぴり緊張気味ながらも、堂々とした力強い演奏を聞かせてくれ、ますますの成長が楽しみ。

今回だけは喉をいたわって叫ばずに稽古をするつもりでしたが、受講生の熱意に私が負けているわけにはいきません。いつもよりは控え目ながらも、叫んで踊って、エネルギッシュな2時間でした。

レッスン後は、ふたつ目の目的を果たしに、すすきのへ。繁華街が苦手な私ですが、目的の店は自慢の嗅覚で一切迷わず発見。

東京は青山で洗練されたトルコ料理を提供しながらも、残念ながら昨年春で閉店した「ハレム」が、場所を札幌に移し再オープンしたとのことで、ぜひ訪ねてみたいと思っていたのです。

札幌の店は「タファ」と名を変え、すすきののビルの3階に入居。こぢんまりした店ですが、東京時代と変わらぬエキゾチックなインテリアと官能的な音楽が迎えてくれます。

以前よりもカジュアルで気軽に利用できる雰囲気になりましたが、そうなると気がかりなのは料理のクオリティです。

安くなっても、質がそれに合わせて落ちてしまったのでは、私にとっては意味がありません。この店の最大の魅力は、「プライスからの期待をはるかに上回るクオリティ」なのですから。

早速注文。青山時代に馴染みのある料理を中心にチョイスしました。

6種類のエズメ(野菜ペースト)。焼き立てのエキメキ(パン)にたっぷりと塗って食べます。

焼きナスがアクセントのパトリジャンサラダ。さっぱりした味わいの中にガーリックが効いています。

中トロマグロの炙りを載せたベエンディ(ナスとチーズのホットペースト)。

シシ・ケバブの盛り合わせ。肉の臭みはまったくありません。添えられたサーデピラフが私の秘かなお気に入り。

ラムを食べるならここ。ジューシーなピルゾラは本当に美味しい一品。

トルコ風ピザのピデ。もうここまで来る頃にはかなりお腹いっぱいです。

最後はのび~るアイスクリーム、ドンドルマ。そしてトルコのチャイ。

味もクオリティも青山時代と遜色ありません。これじゃ儲けなんてないんじゃないの?と思わずオーナーに突っ込んでしまったほど。でも、お客様が喜んでくれればと、嬉しい返事でした。

不定期に開催されるベリー・ダンス・ショーも大人気。ぜひ鑑賞してみたいものです。