演奏フォームの修正

雪は解け、いつもの東京に戻りましたが、今日も外出はせず、楽器に向かって稽古、というか特訓中。昨日リサイタルの動画を見ながら気になった自分の演奏フォームの修正が主目的です。

楽器を演奏する時には、それがどんな楽器でも、日常生活にはない姿勢を取らなければならないため、よくよく注意しないと不自然な姿勢のせいでふだんから変な姿勢になってしまいがちです。

私も気をつけてはいるつもりですが、動画で見ると反省点がたくさんあり過ぎて滅入ります。

私が人にレッスンをする時には、この姿勢のことを最初に指摘するケースがよくあります。特に子どもは成長が早いので、同じ視点を保とうとして、どんどん猫背になります。

その結果、イスを楽器に近付けたまま、窮屈な空間で、もがくようにして演奏することになっているのです。

ピアノはイスの高さを変えられますが、エレクトーンは固定されていますので、子どもには不便に感じるかもしれませんね。

でも、大切なのは高さではなく、距離です。エレクトーンのイスにはどっぷりと座るのではなく、イスの隅ギリギリにお尻をのっけるくらいにします。体は常に腹筋で支えるのですが、宙に張られたワイヤーの上に座って全身のバランスを取っているところをイメージするといいと思います。

そして胸を張って、腕が両脇にあることを自覚します。その時、肘は胴体の側面に着いているはずです。変な体勢になっている人は、腕がまるで胸から出ているような姿勢になっているかもしれません。

胸と腕の正しい位置関係は、完ぺきなタッチコントロールに欠かせません。特にアフタータッチ(鍵盤を押してから離すまで、連続して行うコントロール)は指先ではなく、胸と肘を同時に使って行います。

それに弾いている時の表情。まあ、ハイビジョンですから、見えなくていいものまで見えてしまうわけですが、もっと真に迫った表情を出せないと。

細かく説明すると切りがないのですが、自分ではもう少しマシに出来ていると思っていたのに、動画で見ると「悪い例」のようでした。肩や首の位置もダメ。そうとわかれば、早速特訓、というわけです。