ザ・ベランダのタイ料理 マンダリン オリエンタル バンコク

バンコクのみならず世界最高のホテルとしての名声をほしいままにしてきたオリエンタルバンコクは、135年以上に渡る歴史の中で生まれた数々の伝説とともに歩む、クラシックラグジュアリーホテル。マンダリンオリエンタルバンコクと名前を変えた今でも、世界中の憧れの的です。

街の路地から緑に囲まれたアプローチを通ってエントランスに向かうだけでも、気分が高揚します。館内に入った瞬間にマネジャーが近寄り、「お手伝いしましょう」と日本語で話しかけてくれました。

「実は、久しぶりに再会した友人夫妻とともに、思い出に残る食事をしようと考えていたのですが、激しい渋滞のために時間を逃してしまい、ちょっと困っていたのです。」そう言う私に満面の笑みで応じるマネジャー。一流ホテルの気品が感じられます。

このタイミングで利用できるのは、昼夜連続営業をしているオールデイダイニング。マネジャーは初めて会ったにもかかわらず、レストランまで一緒に出向き、よい席を用意できないか交渉してくれました。

しかし、残念ながらチャオプラヤ川を望む人気のテラスは予約で満席。しばらく待てば用意できるとのことでしたが、この後の予定もあるので、店内の席に落ち着くことに。無理を聞いてくれた礼にと先にチップを弾んだところ、テラス越しに川を望める静かな半個室を用意してくれました。

注文はタイ生まれの友人にお任せ。いろいろな料理を頼んで、皆で取り分けるのが主流のようです。まずはアジア風前菜の盛り合わせ。この写真で2人前です。

サテの盛り合わせ。

ソム・オーと呼ばれる大型の柑橘(ざぼんのような感じ)を使ったサラダ。さっぱりしてヘルシー。

トムヤムクン、トムカーガイ、グリーンカレー。

マンゴーと甘いもち米。なぜ、食後にまた米を食べるの?とタイ人に聞いたところ、「そういうものだ」との返事でした。

こちらも定番、タピオカココナッツミルク。オプションでココナッツアイスクリームをトッピングしてもらいました。右に添えてあるのは、ルークチュップ。これにちょっとハマりそう。

これだけ食べても4人で1万円程度。日本の感覚だと安いと歓喜したくなりますが、タイ人に聞くとやっぱりホテルは高いと言っていました。

料理はどれも上品な味で、刺激的な味を求める人には物足りないかもしれませんが、これなら女性や子供でも美味しく食べられると思います。

館内は、コロニアルスタイルの気品にあふれています。日本では決して味わえない雰囲気を求めて、ここで過ごすために旅に出るのもいいかもしれません。