張家界で仰ぐ中秋の名月

12日も張家界での演奏会と交流。午前中は国家森林公園の老磨湾という場所でのステージがありました。周囲を森と山に囲まれ、空気の美味しさがたまらない環境です。

瑞々しい木々の葉と、その間をゆらゆらと漂う蝶たちが織りなす夢のような世界は、中国の昔話に出てきそうな雰囲気。

ステージ裏では、出演者たちが体の緊張をほぐしたりして本番に備えます。3日目にもなれば、だいぶ打ち解けて、他愛のない話に花が咲くことも。

でも、コンサートの準備が始まると、続々と人が立ち止まり、ステージ前に陣取り出しました。たまたま通りかかった人も、興味津津の様子です。

このユニークな衣装のイケメンたちは、ジョージア(米国のではなくガルシアと呼ばれていた方)の舞踏士たち。独特のステップで切れ味のいい舞を見せてくれます。

それに比べると私のステージは見た目に地味ですね。腰元ダンサーズを連れてくるべきだったかもしれません。でも、音響はダイナミック。遠くまで美しく響き渡っていましたし、エレクトーンの人気はかなりのもので、皆さん「YAMAHAは最高」と言ってくれます。

ふと舞台脇を見ると、出演者の似顔絵が書かれたボードがあり、よく探したら、私らしき似顔絵もありました。足、短すぎ。ちょっと微妙な気分です。

夜は渓布街という最新スポット一帯を使っての名月コンサート。ホテルルームにも月餅の差し入れが届きました。残念ながら、エレクトーンを持ち込むのが物理的に難しかったので、私は休演。その代わり、応援団として顔を出しました。

街区内に5か所のステージが組まれ、それぞれのステージで熱い演奏が繰り広げられているのを、街ゆく人が自由に見て回るというイベントですが、どこからこんなに人が出てきたのかと思うような活気でした。

ホテルに帰ってからは、またエレクトーンを囲んでひとしきり即席ライブ。再びロシアチームの皆さんと、前の夜よりも本格的なアンサンブルをしたり、踊りに音楽をつけたり、楽しいひと時を過ごしました。

その後、ロビーが静まり出したら個人的に稽古をしようと思ってタイミングを見計らっていたのですが、まるでカーニバルのような賑わいにヒートアップする一方。特にラテン系の皆さんは熱すぎです。