26th

19日早朝のフライトは、ほぼ定刻通りに東京へ到着。ラッシュのピークを過ぎたばかりの首都高速を通って帰宅しました。2時間前にはまだ岡山にいたことを思えば、旅路は本当に便利になったものだとしみじみ実感します。

やはり自分の部屋に戻ると、全身の緊張が一気に抜けて、リラックスした気分になります。それは、どんなに使い慣れ、我が家同然のホテルであっても、得られない感覚。なので、逆に緊張感を保たなければならない時には、好んでホテルに泊まります。

それにしても、自分でも驚くくらいどっぷりと疲れています。歳をとったなぁと思わずにはいられません。

ここ10日ばかりは、久しぶりのソロコンサートがあったり、コンクールを控えた子どもたちに稽古を付けたり、精一杯のエネルギーを注いで来ました。

そのために必要なエネルギーを、私は舞台に立ち続けることで得てきたのだと思います。ここのところその機会が少ないので、残っているパワーを絞りに絞って注いでいるという感じ。

このまま燃え尽きてしまうのでしょうか。もちろん、それでも構わないという決心で臨んできたことですので、不安はあっても、勢いをゆるめたり出し惜しみしたりはできません。

自宅で久しぶりに使うシャワー。そして久しぶりに使うオーガニックのシャワージェル。目を閉じていても、足の裏に伝わるモザイクタイルの感触と、初夏の木々のようなジェルの香りが、ここがどこかを知らせてくれます。

さっぱりしたら、約束しているいくつかの音楽的作業に着手。できれば夕食までに終わらせようと、ランチ抜きのスケジューリングをしましたが、どうも感覚が鈍っているらしく、気が付くと20日の昼でした。

26時間もぶっ通しでやれるパワーがあるのなら、まだまだ私もまんざらではないなとうぬぼれてみたり、こんなにひらめきが鈍いのでは秋のシーズンは大丈夫かと心配になったり。

せめて、次の世代とバトンタッチしてステージを空け渡せるまでは、踏み堪えていきます。