L’Operetta singapore

シンガポールへ来ました。かなり蒸し暑く感じますが、先月までに比べたら、涼しいのだとか。でも、HOTなのは気候よりも、街を埋め尽くす人々の活気かもしれません。

今回のシンガポール訪問は、2月に「オペレッタ」で味わったイタリアンが忘れられず、もう一度食べたいと思ったからです。

シンガポール川沿いのオープンテラスには、白いテーブルクロスが眩しいテラスダイニングが設けられています。まずそこでアペリティフを。

喉を潤したところで、男前の支配人が構えるエントランスを通って、屋内のダイニングルームへと席を移しました。午後7時近い時間ですが、まだ日の明るさが残っています。

今夜はお料理おまかせでお願いしてありました。さて、どんな料理が出てくるのでしょう。ワクワクします。

最初は「イタリア直送ブラータチーズ パルマハムとトマト 野生のルッコラ添え」。大好きな取り合わせに、最初からノックアウトです。

2品目は「北海道産生うにの冷製カッペリーニ」。歯ごたえの心地よいカッペリーニに、濃厚な味わいのウニが絡み、喉から全身へと涼やかさが広がります。

3品目は「北海道産大粒帆立の香草バターオーブン焼き パプリカソース」。ココットに入って熱々で出てきた帆立の甘いこと。ハーブの爽やかさもアクセントになっています。

パスタは「ブルターニュ産生牡蠣と九条葱のアーリオオーリオ カラスミ添え」。ニンニクが食欲を一層高め、上質なオリーブオイルが香る一皿。むっちりした牡蠣も美味。九条葱のキュッという歯触りを楽しみながら、ふとここがシンガポールであることを思い出し、ここまでの素材を集める手腕にも脱帽です。

これは力作。「仔牛のミンチとクレソンのラヴィオリ ポルチーニとフォアグラ」。食の恵みの結晶であり、豊かな実りを思わせる素晴らしい一皿でした。

そして「黒豚の瞬間スモーク 焦がしバターとトマトのソース」。低温でじっくりじっくり火を通し、桜チップで瞬間的に燻した味わい深いポークは、ヘルシーでもあります。

ドルチェには「濃厚なヴェローナチョコレート」。濃いのに甘ったるくはなく、余韻の残る味でした。最後にはダブルエスプレッソでごちそうさま。

ワインは「VERNACCIA DI SAN GIMIGNANO」。シャルドネの特徴をすべて持ち合わせながらも、シャルドネではないという不思議な魅力を持ったイタリアの名品でした。

店内は満席で、いい雰囲気です。コース以外にも、パスタやピッツァも自慢ですので、気の置けない人とシェアしながらカジュアルに楽しむこともできます。シンガポールへ行ったら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

78, 79 Boat Quay, Singapore 049866 Tel: 6438 2482

帰りには活気あるボートキーから、ワンフラトン沿いに出て、マリーネベイサンズを眺めながら、マリーナのホテルまで歩いて帰りました。ちょうどいい酔いさましと運動になりました。