スローに生きてみる

いつも期日に追われながら、分刻みのスケジュールに振り回されている日常。時間の進み方そのものが加速しているのではないかと思うほど、慌しさが増していくような気がしていました。

そこで、今週はずっとスローに過ごすことを心掛けていました。スピードは大切ですが、時には落ち着いて振舞うことも必要かもしれません。

スローを心掛けてはいても、のんびりしているわけではありません。ただ、心のゆとりを保てるよう、いつもよりは抱え込むものを少なめにしています。

いつもなら考えること、つまり、判断を下さなければならないことばかりで頭がいっぱいになってしまいますが、今はどうしても必要なこと以外はとりあえず考えないことにしました。

そうすると、9割のことは、頭の中の「まな板」から「冷蔵庫」へと移りました。「冷凍庫」行きのものもありました。もちろん、こうした大胆な発想を実行すると失うものもありますが、それもたいした問題ではないように思えて来ます。

本当に必要なことは何なのか。それを知る上でもいい経験をしています。

スローに振舞うには、かえって筋力がいります。ひとつひとつの動作をする度に、使っている筋肉を意識すると、バランス感覚が養われたり、筋力アップにもつながります。

音楽の稽古でもスローな感覚を取り入れました。何の苦もなくやすやすとクリアしている部分にもフォーカスして、より丁寧なアプローチをしています。

こうした努力が、肉体や精神にどんな成果をもたらしてくれるのか、実感できるところまで続けてみようと思います。