北京の桜

コンサートのため、北京に来ました。北京は冬が明けたら、いきなり夏になる。そう聞いていたので、色彩のない街並みを想像していたのですが、満開の桜が出迎えてくれました。

見慣れている日本の桜とは微妙に表情が違って見えますが、20度を超す暖かさに、桜も心地よさそうに揺れています。

中国では、桜よりもこの黄色い花が、春を告げるのだそうです。

北京でのコンサートは明日31日の開催ですが、それ以外のことは何も聞いていません。場所も、客層も、コンセプトも・・・

先ほどやっとわかったのは開演時間が午後7時ということ。会場の場所も聞かされましたが、聞いてもよくわかりません。明日実際に行ってみるまでのお楽しみにします。

楽器がきちんと用意されているか、音響のコンディションがどうなのかなど、不安だらけですが、今考えても仕方がないので、現場での対応にベストを尽くします。

夕方はフリータイムだったので、懐かしい紫禁城に出掛けてみました。城内を見学しようと意気込んでいたのですが、最終入場は15時半ということで、入れてもらえませんでした。

せめて周囲だけでもと思い、紫禁城の周りをぐるりと歩いてみると、かなりの距離がありましたが、街のさまざまな表情に出会うことができました。

柳が揺れ、橋が連なるせせらぎがあったり・・・

まるでパリや上海を思わせる洋館があったり・・・

杏仁豆腐のようなヨーグルトを売る店があったり・・・

ローカルフードの店をのぞいたり。

道端でおばちゃんが売っているトウモロコシを買ってみたり。

城内見学ができなくても、充実した北京ウォークを楽しむことができました。

夕方になっても多くの人でにぎわう紫禁城前。


キリッとした立ち姿のおまわりさん。

その後は地下鉄に乗ってみました。ものすごい混雑で、ちょっとスリリングでした。

夕食は、コンサートのプロデューサーが招待してくれた、北京市民が愛用しているという北京ダック店へ。

美味しさに驚いたばかりでなく、手ごろというより、こんなに安くていいの?というほどのプライスにも驚き。北京ダック丸ごと一羽で千円程度ですから。皮はパリッと、肉は柔らかいんです。

好物のイカの卵入り気煎スープもありました。

明日のコンサートに向け、腹ごしらえもばっちりです。今夜は早めに横になり、コンサートのイメージトレーニングをしながら、音楽の世界に浸ろうと思います。