雪あかりの路~小樽運河

今日から札幌の雪まつりが始まり、早朝の札幌便も満席の混雑ぶり。ビジネスマンと観光客を半々に乗せた飛行機は、雪雲の中を揺られながらも、定刻通りに新千歳空港に到着しました。

私の目的地は札幌ではなく、小樽。4月のディナーショーの打ち合わせが主な目的です。そして、ちょうど開催中の「第13回小樽雪あかりの路」も見たいと思いながら・・・

空港から小樽に向かう列車に乗り、まず驚いたのは、中国人観光客の多さです。私の乗った車両は、なんと私以外全員中国人。上海から蘇州に向かう列車だって、こんなに中国人比率は高くありません。早朝から賑やかなグループに囲まれ、すっかり目が覚めました。

次いで、車窓に見える雪の多さにびっくりしました。話には聞いていましたが、目の当たりにすると、驚きもひとしおです。

小樽に着いたら、まずはグランドパークにチェックイン。早い時間の到着にもスムーズに応じてくれました。

部屋で一休みしてから、早速ひとつめのミーティング。小樽中心部にあるオーセントホテルでランチを食べながらでした。

西洋料理の店なのに、「雪あかりの路」を記念したランチのメインディッシュは「海老とほうれん草の鶏だし餡かけやきそば」。

どうして、焼きそば?と不思議に思って尋ねると、小樽では昔から餡かけ焼きそばがポピュラーだったらしく、喫茶店でも食堂でも、いたるところで餡かけ焼きそばが食べられるそうです。そして、小樽で単に焼きそばと言えば、餡かけ焼きそばを指すのだとか。なるほど。でも、やっぱり不思議。

食後は小樽運河沿いの喫茶店「小樽倶楽部」へ。運河沿いのロマンチックなロケーションにありながら、観光の中心から少し離れているので、静けさを求めたい時には打ってつけ。ここの素朴なレトロ感は、デザイナーが意図的に造ったものとは一味違い、リアルな小樽が感じられます。

テーブルやイスも、特別目を引くデザインではありません。でも、30年も使っていて、まったく狂いがこないそうです。艶も自然。

一角には、今や伝説となってしまった小樽焼の器がディスプレイされています。

窓の外は白一色の世界。更に吹雪いてきて、気温も下がって来ました。

一度ホテルに戻って部屋で小一時間を過ごし、ふたたび運河沿いに戻ってきたのは、夕暮れ間近でした。

次はイベントを開催するホテル側の担当者も含めたメインのミーティングです。場所はいつもの「福鮨」。用意された座敷でまずはしっかりと綿密な打ち合わせをしました。

例年のことなので適当になってしまいがちですが、きちんと確認をし合うことが大切です。例えば、出演者の食事の嗜好や控室の位置など、ちょっとしたことでボタンの掛け違いにならないよう、細かな相談をしました。

互いに概要が把握できたところで、食事タイム。忠さん自慢の料理が運ばれてきます。

私は少々胃が痛み、あまり食欲がなかったのですが、ご馳走を前に思わず箸が進み、進み出したら今度は止まりません。しっかり全部いただきました。

満腹になり体も温まったところで、「雪あかりの路」へ。小樽市内のあちこちが会場になっており、とてもすべてを回れそうもありません。前回は旧手宮線跡に設けられた会場を見たので、今回は運河沿いの会場に行ってみることにしました。

氷点下6度の吹雪だというのに、運河沿いにはロマンチックな光景に包まれようと、大勢の人々が訪れています。ここでもアジア勢が強い・・・

運河には浮き玉キャンドルが、そして散策路には様々な雪像やキャンドルアートが並び、ゆらめくやさしい光に心も和みます。さっぽろ雪まつりのような華やかさはありませんが、この素朴さが小樽らしくでステキです。

大人気なのはハートをかたどったディスプレイ。恋人同士よりも、恋人が欲しいという願望に満ちた人たちが主に記念撮影をしていました。

歩いていたら、また強く吹雪いてきました。防寒体制は万全ですが、手袋にも積雪してきたので、そろそろ戻りましょう。

きっと秋田の犬っこまつりやかまくらも、これに通じるあたたかな雰囲気なのでしょうね。運河沿いはたった10分の散策でしたが、またひとつ思い出が増えた夜になりました。