岩手県 岩泉に来ています

9月4日に開催予定の岩手町ひとりオーケストラコンサートにさきがけ、県内の4つの学校を巡回して、こどもたちにエレクトーンの演奏をきいてもらうために、岩手県までやってきました。

最初に訪れているのは、岩泉町です。

岩泉町で一番有名なのは、なんといっても龍泉洞でしょう。全長5000メートルとも言われる神秘的な鍾乳洞の中には、ドラゴンブルーと謳われる美しい地底湖があるのだとか。
ぜひ一目拝んで帰りたいところですが、残念ながら寄り路の時間はなさそうです。

今回、岩泉町に来るにあたっては、盛岡駅よりローカル線を乗り継いで、のんびりアクセスすることを希望したかったのですが、残念なことに、7月に発生した土砂災害の影響で、岩泉線が不通になったままだとのことで、盛岡駅よりタクシーを利用しました。

最近、「秘境駅に行こう」というサイトや旅チャンネル番組にハマっていて、のどかな鉄道の旅にあこがれているのですが、今回はおあずけです。

でも、タクシーからの車窓も捨てたものではありませんでした。盛岡の市内を抜けた途端に、どこまでも続くカーブをひた走り、2時間弱のドライブを経て岩泉に到着しました。

ちょうど夕暮れ時で、傾いた日を浴びた景色の美しいこと。空気が澄んでいるからでしょうか、遠くまでくっきりと風景が見えますし、数メートル先でさえ、東京で眺めるのとでは、まったく違った解像度に感じられ、自分自身の角膜がアナログからデジタルになったような鮮明さです。

今宵の宿は、町内にある観光旅館。リニューアルしたばかりらしいのですが、そこかしこに古びた部分が残り、素朴でレトロな印象です。

到着したら早速夕食!

中央の毛ガニは宮古で採れたものでしょうか。

珍しい味としてはホヤがありました。東北沿岸、特に石巻あたりでよく水揚げされるそうです。貝のような、キノコのような歯触りでした。

〆に出てきたのは「どんぐり麺」。見た目は蕎麦かと見紛うほどですが、どんぐりの粉と小麦粉だけでつくったのだそうです。独特のぬめりがありますが、さっぱりとして美味しかったです。

明日は8時に宿を出発して、午前中のコンサートは10時開演です。どんな子どもたちに出会えるのか、今から楽しみです。