今週は皆さまにご案内できる演奏会はありませんでしたが、たくさん弾きました。合唱団との顔合わせや第九の練習会、ソリストの方々とのリハーサルで、さまざまな作品に触れる幸せに恵まれながらも、それを味わうゆとりはなく、ただひたすら体力的に倒れないように祈るのが精一杯。
弾いていない時間は、エレクトーン演奏に必要な音の組みわせを決める作業に追われ、顔を洗うのすらどうでもよくなりました。睡眠時間が日に2時間を切り、こうも追い込まれると、ついつい表情も険しくなり、まるで自分だけが苦労しているような被害妄想が湧いてきます。
それではよい演奏ができないばかりか、人が去っていってしまう。努めてにこやかにしているつもりですが、きっと痛々しいばかりでしょうね。
そんなわけでご案内が遅れておりました次回の霞町音楽堂「奇跡のコンチェルト」ですが、とうとう明日に迫ってまいりました。チェリストの海野幹雄さんをソリストに迎え、シューマン作曲のチェロ協奏曲をメインに、中低音の甘美な音色を存分にお楽しみいただきます。
海野さんとは初共演ですが、リハーサル時から瞬時に意気投合しました。たいへん気持ちのいいお人柄で、こういう人のためならなんでもしてあげたくなってしまうほどです。だったら少しでもよい演奏をしろと言われそうですが、まさしくその通りで、今もひとり最終の詰めに勤しんでいます。もう疲労は限界なのですが、いくら弾いても苦にならないから不思議です。
もしこの週末の夜にお時間が許すようでしたら、ぜひ霞町音楽堂へお越しください。ささやかな幸福を皆さまと共有できたらと思います。お待ちしています。
