真夏でも冷え症

猛烈な暑さの大阪に来ました。空気は乾燥していますし、時折風も吹くのですが、ぬるい重油の風呂に浸かったような妙な不快感が付きまといます。

元来、私は暑さ寒さに対しては我慢強いのですが、実は単に鈍感なだけかもしれません。どちらが苦手かというと、断然、寒い方。寒さに負けて体調を崩すことを繰り返している今年は、なおのことそう思います。

一方、暑い方は、まだまだ許容範囲です。炎天下に停めてあった車に乗り込むのもへっちゃら。滞在中のホテルでもエアコンは滅多に点けません。

でも、それはふつうに過ごす時であって、集中力が必要な時には、適温の方がはるかにはかどります。特に、音楽的な創作作業をする時、暑さにのぼせた頭では、ろくな仕上がりになりません。

そんな時は、より冴えた頭にするために冷たい飲み物を好んで口にしますが、どうやらそれがよくないらしいのです。

確かにのど元までは心地よくても、胃袋に入ってからは血の廻りを悪くするらしく、この猛暑だというのに、いつも手足が氷のように冷たいままです。

これではいけないと思い、とりあえず冷たい飲み物を控えるようにして、水は常温、リラックスのティータイムはホットでと改めました。

冴えない頭には、冷却パッドを当てることで、ずいぶんとひんやりとした心地よさが得られます。

もちろん外出時は、ジャケットを欠かしません。真夏なのにスーツ姿で歩いていると、周囲の人には暑苦しさを感じさせるかもしれませんので、そこは粋に汗ひとつ見せず、涼しい顔を心掛けています。

真夏なのに冷え症に悩まされている人はあんがい多いと思いますが、バランスのよい食事と、温かい飲み物で乗りきって下さい。