阿波の旨いもの 和風ダイニング どまん中 徳島

初めての街で過ごすひとりの夜は、たいていホテルダイニングで済ませてしまうことが多いのですが、今回は阿波の味覚を楽しもうと、人気の和モダン料理屋に行ってみました。

徳島駅近くにある和風ダイニング「どまん中」は、周辺にデザイン性に優れた4軒のホテルを手掛けるグランドパレスの直営店ながら、完全に独立した一軒家の店。ホテル同様にモダンでシンプルな店構えは、派手さはなくても人目を引く存在です。

店は3階建てで、1階がカウンター、2階がボックス席、3階がテーブル席とニーズで使い分けられる造り。入口では阿波踊りの音楽が賑やかに出迎え、店の奥に進むと軽やかなジャズが聞こえてくるという粋な仕掛けもいい感じ。

若いスタッフが威勢よく迎えるカウンターに座り、早速、徳島の酒を注文。カウンターは、板場の料理人と直接会話もできる割烹感覚。奥の棚には銘酒のボトルが、そして目の前には新鮮な野菜が並びます。

メニューを眺めると、料理のカテゴリーごとに判り易く並んでおり、値段も手ごろなものばかり。四国と来れば、まずは刺身。とりあえず、5種類の盛り合わせを。

鯖は苦手な魚なのに、まったく臭みがなく、炙ってあることで風味が増して美味しかったです。鯛もプリッとした歯ごたえがたまりません。

さっぱりと鳴門わかめの酢の物。

目の前の野菜に惹かれ、これらをいろいろ炉端焼きで。この一皿で1,000円とはお買い得。

肉料理は串いろいろか、徳島牛か、はたまた徳島豚かと迷った結果、阿波尾鶏のモモ焼きに。

まだまだ食べたい品はたくさんありますが、ひとりの胃袋ではそろそろギブアップ。情けないほど小食になってしまいました。

スタッフたちの対応にも嫌味がなく、生真面目で気持ちのいい店。お酒を飲めない人でも気兼ねなく食事ができます。

ゆったりした雰囲気で楽しみたいなら午後7時までが狙い目。逆に活気ある雰囲気に酔いしれるなら、7時過ぎがいいようです。ただし、要予約。この夜も満席でした。

グランドパレスもいいホテルです。