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2003年9月29日

京王プラザホテル Deluxe Room
哀-3 インターコン最後の朝
アウトベイシン付きのドレッサー
このホテルにはこれまで何度となく宿泊してきたが、この夜を最後にしばらくご無沙汰することになる。30年続いたインターコンチネンタルとの契約が切れ、10月1日からインターコンチネンタルの名前は外される。レストランや宴会場の改装も進み、京王プラザホテルは開業以来の大きな節目を迎えようとしている。

夜9時半を回ってからのチェックインだったが、担当した男性フロント係はとても感じがよく安心できた。いつもはエグゼクティブフロアの客室がアサインされるが、この夜は南館レギュラーフロアのコーナールームを用意された。いつもと違うタイプであることは、フロント係から説明され、丁寧に詫びも受けていた。部屋に案内されてから程なくして、バスローブやタオル地のスリッパなど、この部屋には用意されていないアメニティの追加を運んできてくれた。その辺りも指摘するまでもなく気付いてくれたのはありがたかった。

レギュラーフロアのコーナールームは、広さや基本的なレイアウトはエグゼクティブフロアと同じだが、全面的に改装されたエグゼクティブフロアに対し、家具などの設備に古い客室の名残りがあるこの客室には、時間が作り出す落ち着いた印象が強く染みこんでいる。東京でもすでに歴史のあるホテルと言える部類の仲間入りをした京王プラザホテルには、このテイストの客室がよく似合う。旧式の引き抜き冷蔵庫、渋い色調のファブリックや椅子のデザイン、ナイトパネルのアナログ時計など、ここでは時間の流れ方も穏やかだ。

バスルームは明るく清潔感のある空間に改装され、その手前にはクローゼットとベイシン付きのドレッサーがある。控えめな照明は、メイクには不足かもしれないが、その柔らかい光が和みの空気を作ってくれる。ドレッサーのあるコーナーと室内とを仕切るのは、アーチ状にくりぬかれた壁。それがまたなんともいい味をだしている。このホテルとしばしの別れをするのは、返す返すもお名残り惜しいが、インターコンチネンタルであるが故に利用して来たという、せめてもの意思表示のつもり。更には、これまで数々の特典を用意されてきたものが、急にすべてなくなると、せっかくこれまでいい印象だったものまで崩れてしまうような気がするのだ。なかなか便利なホテルだっただけに、ちょっと寂しい。

ゆったりとしたシッティングスペース付きのデラックスルーム ベッドからデスク方向を見る

引き抜き式の冷蔵庫 ドレッサーからバスルームを見る

プラスチックがメインのバスルーム ベイシン

[京王プラザホテル]
960127 971004 980102 980115 980324 000909 001015 010120 010220 010123 010502 010623 010710 010828 010908 010930 011019 011117 020125 020523 020607 020610 020705
020809 020913 021007 021010 021206 030518 030607 030630 030803 030809 030905

Y.K.